日本生化学会の概要
日本生化学会は2025年に創立100年を迎える日本で最も伝統のある学会の一つです。公益法人として、「出版」「学術集会」「顕彰・助成」の3つの事業を行っています。
現在の会員数は約7,800名、生化学を中心とした基礎医学、生命科学の発展に貢献しています。
出版
「生化学」誌
雑誌「生化学」は1925年10月第1巻1号を発刊し、原著は掲載せず、総説欄、意見欄、報告演説抄録、通信欄、報告欄よりからなる会報誌としてスターとしましたが、今では、アトモスフィア、総説、ミニレビュー、テクニカルノート、支部企画特集、研究室紹介、書評等多岐の分野に渡り掲載している、わが国の生命科学分野を代表する和文総説誌として、その評価はゆるぎないものとなっており、多くの研究者の支持を得ています。
The Journal of Biochemistry(JB)
The Journal of Biochemistryは、大正11年(1922年)1月に柿内三郎氏などにより個人刊行されたわが国で最も初期の日本の研究業績を世界に向けて発表した英文の原著論文誌で、内容はRegular Paper, Review, Rapid Communicationで構成されています。投稿者は会員・非会員の別なく、国内のみならず、欧米・アジア・中東全世界に及び、ライフサイエンス分野ではわが国を代表する英文雑誌です。
学術集会
学術大会
生化学会の最大のイベントは年大会です。
シンポジウムやポスター発表には最先端の研究成果を携えた会員が集まり、活気にあふれた発表と議論がなされています。
支部活動
生化学会には全国に支部があることも特徴です。
北海道、東北、関東、中部、北陸、近畿、中国四国、九州の8つの支部では、定例会などを通じて、若い研究者の相互交流など、地域に根付いた活動を大切にしています。
国際交流
生化学会は、アジア・オセアニア地区の生化学会分子生物学者連合FAOBMBの日本の窓口でもあり、さらに国際会議の援助、財団等の賞・助成の学会推薦などを通じながら、国内外の生化学に関係する活動を幅広くサポートしています。
顕彰・助成
奨励賞
本賞は、生化学の進歩に寄与する顕著な研究を発表し、なお将来の発展を期待し得る本会会員を顕彰するためのものです。
JB論文賞
本賞は、JBに掲載された優れた論文の著者を顕彰するためのものです。本賞では、受賞年の前年中にJBに掲載された10篇以内の論文を選出し、各々の著者に賞状と副賞を贈呈しています。
柿内三郎記念賞
本賞は、生化学における顕著な研究業績を挙げた研究者を顕彰するものです。
柿内三郎記念
奨励研究賞
本賞は、生化学分野の優秀な研究計画を支援するためのものです。