第42回生体分子科学討論会

第42回生体分子科学討論会

URL  https://www.facebook.com/biomolecularscience

開催日:2015年6月12日~2015年6月13日

会 場: 高崎シティーギャラリー ( 群馬県高崎市)

会 費 :2,500円~5,000円

※生化学会共催

東京農工大学

東京農工大学  テニュアトラック准教授

募集人数: 1 人

応募締切:2015年2月27日(金)

詳細は下記PDFファイルをご覧ください。

http://www.tuat.ac.jp/outline/kyousyoku/kyouin/upimg/201501091036142140941617.pdf

第9回レドックス・ライフイノベーションシンポジウム

第9回レドックス・ライフイノベーションシンポジウム のお知らせ

URL  http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~redox170/kenkyukai.html

日時:2015年3月12日~2015年3月13日

会場: (独)理化学研究所 横浜キャンパス・交流棟ホール(横浜市鶴見区末広町1丁目7番22号)

主催者団体名 (独)日本学術振興会産学協力研究委員会 レドックス・ライフイノベーション第170委員会

URL  http://www.agr.nagoya-u.ac.jp/~redox170/index.html

会長便り第10号:Author’s Responsibility

日本生化学会会員のみなさん、

 

今号では論文著者の責任について考えます。

 

近頃は、論文あたりの著者がひと昔前よりも多い傾向にあります。これは研究の完成に異分野間の共同研究が必要になったことや、解析対象となるデータの規模が大きくなったことが要因に挙げられますが、これとは別に“不適切な著者”の増加が指摘されています(「会長便り第5号」でも少し触れました)。ほぼすべてのジャーナルでは著者としての責任と義務を定めており、さらに各著者の貢献を具体的に論文原稿に記述すること(Contribution Statementなどとよばれます)が求められる場合もあります。私たちのJBでは、投稿時に「Authors’ Responsibility and Conflict of Interest Form」の提出が必要であり、すべての著者がその研究の企画、実施、あるいはデータの解析と解釈、ならびに論文原稿の作成に貢献したことを示す書類に署名することを求めています。“不適切な著者”とはこのような責任と義務を実際には果たしていない著者のことを表し、英文では“guest, honorary, or ghost authorship”のようによばれます。それでは、なぜ“不適切な著者”がいるのでしょうか。それは、その存在が“本来の著者”を益する場合があるためであろうと推測されます。たとえば、著名な研究者が共著者に名を連ねると論文原稿がジャーナルに採択されやすくなる、“本来の著者”が研究費獲得や人事(採用、昇進など)において“大物”の共著者に便宜をはかってもらえる、あるいは学生や部下が著者となる論文を作ることで指導者としての責任を果たせる、などといった動機があるのかもしれません。つまり、“本来の著者”が意図的に“不適切な著者”を作っていることになります。

 

 一方、不適切とまではゆかなくても、先ほどとは別の理由で本来の責任と義務を果たしているとは言えない共著者がうまれることがあり、その多くは共同研究の実施に適切さを欠くために起こります(EMBO Rep. 15:914)。共同研究者の間では「知識・技術面の適切性(epistemic integrity)」と「倫理面の適切性(moral integrity)」の両方が満たされることを確認することが必要であるとされています。しかし、教育・研究面の上下関係の存在や専門分野の隔たりのために、実際にはこれが実行されていない例があるようです。このような場合には、一部の著者による研究不正があったとしても、他の著者がそれに気づかずに研究成果が公表されてしまう可能性があります。過去に話題にのぼった研究不正の多くでは、不正の実行に直接的には関わっていない共同研究者は責任を問われていません。これは、不正が特定個人により実行され、専門性の異なる他の共同研究者はそれに関わることができなかったとみなされるからです。つまり、不正への責任が及ばないことで、共同研究が適切に実施されなかったことが図らずも露呈しているのです。EMBO Rep.誌の記事では、共同研究者が導きだす成果が“何か変だ”とか“完全過ぎる”と感じられる場合にはより慎重にその信憑性を確認するべきだとする一方で、“自己の課題設定や作業仮説が証明されることの誘惑”がその確認を妨げる場合の多いことも指摘しています。

 

不適切かどうかにはかかわらず、著者が多くなる背景として著者数が論文の価値や本来の著者へのクレジットに影響しないことがあります(かつてProc. Natl. Acad. Sci. USA誌が論文あたりの著者数の上限を定めていた時期があるように記憶します)。著者数の大小は論文の内容の良し悪しに関係ないかもしれませんが、bibliometricsへの影響を指摘する声があります(EMBO Rep. 15:1104)。これは、著者の多い論文が引用されると多数の研究者のh index(「会長便り第2号」を参照ください)が上昇するために、著者の少ない論文との間に不公平が生じるというものです。この問題を解消するための方策として、ひとつの論文の被引用で生じるクレジットを一定にしてそれを著者間で按分することや、著者の貢献度に応じて按分比率を変えることも提案されています。

 

さらには、上記のような“不適切な著者”がいるくらいなら論文原稿の審査員を共著者に加える方がまし、とまで言う人もいます(EMBO Rep. 15:1106)。“真の著者だけがいる論文”にするためには、私たち自身が著者としての責任と義務を果たすように努めるしかありません。

 

2015年1月

中西義信

千里ライフサイエンスセミナーJ1 「粘膜免疫システムの解明と免疫疾患」

千里ライフサイエンスセミナーJ1 「粘膜免疫システムの解明と免疫疾患」

 URL:http://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-J1

開催日: 2015年5月11日(月)10時から16:40

会 場: 千里ライフサイエンスセンタービル 5階 山村雄一記念ライフホール(大阪府豊中市)

主 催 :公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団

URL http://www.senri-life.or.jp/

 申込要領:氏名、勤務先、所属、〒所在地、電話番号、Eメールアドレスを明記の上、

Eメールで下記宛お申し込み下さい。

件名は「千里ライフサイエンスセミナーJ1」として下さい。

申込先:千里ライフサイエンスセミナーJ1係

E-mail; sng(at)senri-life.or.jp ※(at)は@ となります。

 

お茶の水女子大学お茶大アカデミック・プロダクション人材育成部

お茶の水女子大学お茶大アカデミック・プロダクション人材育成部からのお知らせ

お茶大アカデミック・プロダクションでは、研究員(産学連携)及び特任リサーチフェローを募集しております。

博士号を取得している方、及び博士後期課程を満期退学された方が対象です。

詳細は以下の公募要領をご覧ください。

【公募要領】

http://www.ocha.ac.jp/help/recruitment/koubo_h270105_1.pdf

なお、応募に関するお問い合わせ・ご相談は常時受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。

お問い合わせメールアドレス:docca-info(at)@cc.ocha.ac.jp ※(at)は@

 

第40回井上春成賞

第40回井上春成賞

募集期間:平成27年2月9日(月)から3月31日(火)まで ※消印有効

詳細は井上春成賞のサイトをご覧ください。(2月2日から公開)

http://inouesho.jp/

(公財)三島海雲記念財団研究助成金

公益財団法人三島海雲記念財団 研究助成金公募

募集期間:平成27年1月10日(土)から2月28日(土)

詳細は公益財団法人三島海雲記念財団のサイトをご覧ください。

http://www.mishima-kaiun.or.jp/index.html

QBiCスプリングコース2015

QBiCスプリングコース2015のお知らせ


日時:2015年3月9日(月)〜12日(木)

場所:大阪大学吹田キャンパスなど

締切:2015年1月8日(木)(講義+実習コース)

   2015年2月17日(火)(講義コース)


詳細はhttp://www.qbic.riken.jp/spring_course2015/ をご覧ください。

名古屋大学大学院医学系研究科

名古屋大学大学院医学系研究科附属神経疾患・腫瘍分子医学研究センター(機能分子制御学分野)

募集職種: 教授

募集人数 :1 人

応募締切:平成27年2月16日(月)17:00 必着

詳細は  http://www.med.nagoya-u.ac.jp/medical/1741/009559.html  をご覧ください。

 

第63回質量分析総合討論会

第63回質量分析総合討論会のお知らせ

日時:2015年6月17日~19日

会場 :つくば国際会議場 エポカルつくば

詳細は  http://www.mssj.jp/conf/63/program.html をご覧ください。

主催: 日本質量分析学会  http://www.mssj.jp/

「生化学」誌第86巻6号の電子版のご案内

会員各位

「生化学」誌第86巻6号の電子版が掲載されましたのでご案内申し上げます。

 

 生化学会ウェブサイト-学会誌/出版物-生化学 電子版

http://www.jbsoc.or.jp/journal

七桁の会員番号とパスワードをご入力ください。

 

会員番号およびパスワードがご不明の場合は、下記事務局までお問い合わせくださいますよう
お願い申し上げます。個人情報をお伺いする場合がございますので予めご了承ください。

 

【お問い合わせ先】

公益社団法人日本生化学会 事務局

TEL:03-3815-1913  FAX:03-3815-1934

E-mail: jbs-ho@jbsoc.or.jp

日本ケミカルバイオロジー学会 第10回年会

日本ケミカルバイオロジー学会 第10回年会 のお知らせ

開催日 :2015年6月10日~2015年6月12日

会 場: 東北大学百周年記念会館 川内萩ホール (仙台市青葉区川内40 )

会 費: 5,000円~12,000円

詳細は http://www.jscb.jp/ をご覧ください。

日本プロテオーム学会2015年会

日本プロテオーム学会2015年会 のお知らせ

日 時:2015年7月23日~24日

会 場: くまもと森都心プラザ ( 〒860-0047 熊本市西区春日1-14-1 )

会 費: 2,000円~15,000円

詳細は  http://jhupo2015.umin.jp/ をご覧ください。

アグリ技術シーズセミナーin北陸 「産学連携による機能性食品の研究開発」

アグリ技術シーズセミナーin北陸 「産学連携による機能性食品の研究開発」のお知らせ

アグリ技術シーズセミナーは、農林水産・食品分野で、新たな産学官連携を推進する
ため、最新の研究情報の発信を行うセミナーです。
 今回は「産学連携による機能性食品の研究開発」をテーマとして、北陸地域の研究
機関から、最新の技術シーズを御紹介します。
 なお、セミナー当日は、特別講演において、食品の新たな機能性表示制度の概要と
品質管理の留意点等について御紹介し、セミナー終了後には、講師やコーディネーター
との個別相談会を開催します。
 参加費は無料です。多数の皆様のご参加をお待ちしております。

 日時: 平成27年1月9日(金) 13:00~17:45
 会場: 石川県地場産業振興センター 本館 第7研修室 (石川県金沢市鞍月2丁目1番地)
 主催: (公社)農林水産・食品産業技術振興協会、農林水産省
 共催: 石川県立大学
 内容: https://www.jataff.jp/news/seminar/index.html#26se0109

 【特別講演】
  「機能性表示制度の概要と品質管理 -農水産物への適用で想定されること-」
   五十嵐 友二 氏 (一般財団法人日本食品分析センター 理事)

 【シーズ紹介】
  1)「ホタルイカの健康機能性について」
    竹内 弘幸 氏 (富山短期大学 食物栄養学科)
  2)「エゴマ油の機能性を活用した新規用途の提案」
    渡辺 志朗 氏 (富山大学 和漢医薬学総合研究所)
  3)「福井県産農作物の機能性解析と機能成分の効率的精製法」
    高橋 正和 氏 (福井県立大学 生物資源学部)
  4)「コメ由来システインプロテアーゼ阻害因子を活用した機能性食品素材の開発
    -歯周病・骨関連疾患予防因子-」
    大坪 貞視 氏 (新潟県農業総合研究所 食品研究センター)
  5)「米タンパク質の新規機能性」
    久保田 真敏 氏 (新潟大学 研究推進機構 超域学術院)
  6)「石川県の発酵食品の機能性と応用展開」
    辻 篤史 氏 (石川県工業試験場 化学食品部)
  7)「石川県の農産物の成分評価と機能性」
    榎本 俊樹 氏 (石川県立大学 食品科学科)

 【農林水産省の競争的研究資金に関する情報提供】
   宮腰 信人 氏 (北陸農政局 生産部 生産技術環境課 農政調整官)

 【個別相談会】
   共同研究形成等に向けた連携相談、技術相談に講師やコーディネーターが対応します。

 <お申込方法>
  webサイト、E-mail、FAXよりお申込み頂けます。
  詳しくはこちら→ https://www.jataff.jp/news/seminar/index.html#26se0109

 <事務局>
  (公社)農林水産・食品産業技術振興協会
  産学連携事業部 川畑・酒井・佐藤
  〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-13 三会堂ビル7階
  TEL:03-3586-8644, FAX:03-3586-8277, E-mail:renkei-seminar(at)jataff.jp ※(at)は@

 

第39回内藤コンファレンスポスター発表者募集

第39回内藤コンファレンスポスター発表者募集のお知らせ

公募は2014年12月16日(火)から2015年1月20日(火)の期間中

詳細は内藤記念科学振興財団のサイト http://naito.umin.jp をご覧ください。

 

Thomas Jefferson University, Sidney Kimmel Medical College

Thomas Jefferson University, Sidney Kimmel Medical College

募集職種 :Postdoctoral or Research Assistant positions

詳細は本会サイト内にある求人情報をご覧ください。

http://www.jbsoc.or.jp/job_info_list

第12回江崎玲於奈賞

第12回江崎玲於奈賞のお知らせ

募集期間:平成26年12月17日(水)から平成27年3月6日(金)必着 まで

※学会推薦が必要です。学会締切は平成27年2月5日(金)必着

詳細は下記サイトをご覧ください。

http://www.i-step.org/prize/esaki/

(独)産総研ポスドク(特別研究員・イノベーションスクール生)公募

(独)産総研ポスドク(特別研究員・イノベーションスクール生)公募 のご案内

募集人数: 約20 人

応募締切:平成27年1月16日(金)24時 必着
詳しくは下記Webサイトをご覧下さい。
https://unit.aist.go.jp/inn-s/ci/employment/index.html

お問い合わせ先: (独)産業技術総合研究所 イノベーションスクール事務局

 

 

 

第15回日本NO学術集会

第15回日本NO学術集会 のお知らせ

開催日:2015年6月26日~2015年6月27日
会 場: 千里ライフサイエンスセンター(大阪府吹田市)

詳細は下記サイトをご覧ください。

http://square.umin.ac.jp/nosj2015/

主 催:日本NO学会

http://www.secretariat.ne.jp/nosj/

先端的電子顕微鏡技術による生物研究の最前線

先端的電子顕微鏡技術による生物研究の最前線 のお知らせ

開催日 :2015年1月15日~2015年1月16日 
会 場 :名古屋大学ES総合館ESホール

プログラム、参加登録、連絡先等は下記ウエブサイトをご覧ください。

 http://iger.bio.nagoya-u.ac.jp/iger_news_k_j.php?news_id=371

主 催: 名古屋大学大学院博士課程教育リーディングプログラム

 http://iger.bio.nagoya-u.ac.jp/iger_p_outline_j.php

 

薬事戦略相談に関する実施要綱の一部改正について

独立行政法人医薬品医療機器総合機構より,「薬事戦略相談に関する実施要綱の一部改正について」周知依頼がありました.

日本医学会からの周知依頼文は こちら(PDF) からご覧ください.

 
なお,関連のURLは下記の通りです.

薬事戦略相談のページ

http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/info/consult/yakujisenryaku.html


薬事戦略相談実施要綱(改正後全文)

http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/info/consult/yakujisenryaku/file/yakujisenryaku-youkou.pdf


新旧対照表(通知の2枚目以降)

http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/info/consult/yakujisenryaku/file/yakujisenryaku-1121001.pdf

 

 

第11回都医学研国際シンポジウム

第11回都医学研国際シンポジウムのお知らせ

日時:2015年2月20日(金) 9時から18時(8時30分 OPEN)

場所:東京都医学総合研究所 二階講堂(世田谷区上北沢2-1-6)

詳細は http://www.igakuken.or.jp/event/sympo/sympo_list.html をご覧ください。

東北大学加齢医学研究所共同利用・共同研究

平成27年度東北大学加齢医学研究所 共同利用・共同研究公募のお知らせ

申請書提出期限:平成27年1月31日(土)必着

申請方法は研究所のサイトをご覧ください。

http://www.idac.tohoku.ac.jp/index.ja.php

公益財団法人三菱財団:平成27年度助成金公募

公益財団法人三菱財団:平成27年度助成金公募のお知らせ

1. 第46回自然科学研究助成

 応募開始日:平成27年1月6日(火)から 応募締切日:2月3日(火)

2. 第44回人文科学研究助成

 応募開始日:平成27年12月17日から 応募締切日:1月14日(水)

3.第46回社会福祉事業並びに研究助成

 応募開始日:平成26年12月24日(水)から 応募締切日:1月21日(水)

詳細は公益財団法人三菱財団のサイトhttp://www.mitsubishi-zaidan.jp/ をご覧ください。

法政大学生命科学部 教授

法政大学生命科学部( 小金井キャンパス)
募集職種: 教授
募集人数:1 人

応募締切:2015年1月8日(必着)

参考URL:  http://www.hosei.ac.jp/seimei/index.htmlをご覧ください。

 

独立行政法人医薬品医療機器総合機構が行う審査等の手数料について(周知依頼)

「独立行政法人医薬品医療機器総合機構が行う審査等の手数料について」周知依頼がありました.

日本医学会からの周知依頼文は こちら(PDF) からご覧ください.


関連のURLは下記のとおりです.
http://www.pmda.go.jp/operations/shonin/info/fee.html

芝浦工業大学2014年度男女共同参画推進シンポジウム

芝浦工業大学2014年度男女共同参画推進シンポジウム開催のご案内

日時:2014年12月13日(土)13:00〜16:30(会場 12:30)
場所:芝浦工業大学 豊洲キャンパス 交流棟501教室
参加申込:参加費無料

ご参加を希望される場合は、12月8日までに下記URLまたはメールからお申し込みください。
http://plus.shibaura-it.ac.jp/diversity/post/546

 

 

 

 

第五回酵素学講習会(酵素学ウインタースクール)

第五回酵素学講習会(酵素学ウインタースクール) のお知らせ

開催日: 2015年1月19日~2015年1月23日
開催地 :徳島市蔵本町3-18-15
会 場: 徳島大学 藤井節郎記念ホール・疾患酵素学研究センター
詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.tokushima-u.ac.jp/ier/cooperative/course/index.html

第10回理研「バイオものづくり」シンポジウム

第10回理研「バイオものづくり」シンポジウム  のお知らせ
開催日 :2015年3月6日
開催地 :埼玉県和光市
会 場: 独立行政法人理化学研究所 大河内記念ホール

詳細は下記URLをご覧ください。
 http://www.riken.jp/pr/events/symposia/

 

国立国際医療研究センター研究所

国立国際医療研究センター研究所
募集職種:プロジェクト長
募集人数:1 人
募集分野・業務内容:
肝疾患の診断・治療、ヒト免疫学について、その病態の理解あるいは先駆的治療法や予防法の開発に資する研究。

応募締切:平成26年12月19日(金)まで(必着)

詳細はhttp://www.ncgm.go.jp/center_info/information/recruit/staff.htmlをご覧ください。

輸血療法の実施に関する指針」及び「血液製剤の使用指針」の一部改正について(周知依頼)

「輸血療法の実施に関する指針」及び「血液製剤の使用指針」の一部改正についての周知依頼がありました.

周知依頼文は こちら(PDF) からご覧ください.

 

関連のURLは下記のとおりです(別添ファイル等がダウンロードできます).

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000065580.html

 

2015年ロレアル-ユネスコ女性科学者日本奨励賞/特別賞

2015年度「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞」ならびに

「ロレアル-ユネスコ女性科学者 日本奨励賞―特別賞」募集開始のお知らせ

応募期間:2014年11月17日(月)から2015年2月28日(土)まで

※締切日の消印は有効

詳細は 下記URL をご覧ください。

http://www.nihon-loreal.jp/corp/csr/award2015.php

東京薬科大学 生命科学部

東京薬科大学 生命科学部

募集職種: 教授または准教授

募集人数 :1 人

応募締切:2015年1月16日(金)消印有効

詳細はhttp://www.toyaku.ac.jp/about/employment/teaching をご覧ください。

公開シンポジウム「次世代ゲノム科学の最前線」

公開シンポジウム「次世代ゲノム科学の最前線」 のご案内

開催日: 2014年12月12日 (金)

会 場 :東京国際フォーラム ホールD5(東京都千代田区)

詳細は下記をご覧ください。

URL: http://www.genome-sci.jp/pdf/symposium20141212.pdf

主 催: 文部科学省科学研究費新学術領域研究「ゲノム支援」

平成26年度第7回都医学研都民講座

平成26年度第7回都医学研 都民講座

ゲノムの増えるしくみとその起源・進化:生命の起源から地球外生命の可能性まで

日時:平成27年1月16日(金)午後2時から3時半(開場午後1時)

場所:津田ホール(JR千駄ヶ谷駅 徒歩1分)

URL: http://www.igakuken.or.jp/event/tomin/h26/tomin07.html

The 6th International Symposium of IFReC

The 6th International Symposium of IFReC のお知らせ

http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/index.php

February 23(Mon)-24(Tue), 2015

Start:10:00am(Registration Starts at 9:30 AM.)

 

再生医療等の安全性の確保等に関する法律について

日本医学会から周知依頼がありました。

再生医療等の安全性の確保等に関する法律について

*********************************

日本医学会分科会 事務局御中

標記について,厚生労働省医政局研究開発振興課より事務連絡がありました.

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisei_iryou/index.html

 

医薬品・医療機器等の副作用・感染症・不具合報告のお願い

医薬品・医療機器等の副作用・感染症・不具合報告のお願い

厚生労働省医薬食品局安全対策課から周知依頼がありました。

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.info.pmda.go.jp/info/houkoku.html

 

日本医学会特別公開フォーラム

日本医学会特別公開フォーラム

第29回日本医学会総会2015 関西プレイベント

いのちを考える (URL: http://jams.med.or.jp/forum/

日時:平成27年2月7日(土)13時から16時(予定)

主催:日本医学会

 

子宮頸がんワクチンについて考える

子宮頸がんワクチンについて考える

日時:2014年12月10日(水)13時から16時30分

会場:日本医師会大講堂

※今回のシンポジウムは医師会会員(大学医師会,郡市区医師会,都道府県医師会,日本医師会のいずれかの会員の方)

および日本医学会分科会の会員の皆様を対象としたセミ・クローズド形式で開催します.

詳細は こちら(PDF2.3MB) をご覧ください。

ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリー ド・ワグネル賞2015」

ドイツ・イノベーション・アワード「ゴットフリー ド・ワグネル賞2015」

応募締切:2015年1月12日(月)

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.german-innovation-award.jp

第20回ペプチドフォーラム 「生命分子・ペプチド機能に学ぶ医薬品」

第20回ペプチドフォーラム 「生命分子・ペプチド機能に学ぶ医薬品」のお知らせ

URL: http://www.nagahama-i-bio.ac.jp/

開催日 :2015年3月13日

開催地 :滋賀県長浜市田村町1266番地

会 場 :長浜バイオ大学命江館3階中講義室3

日本医学会だよりNo. 52

日本医学会だより NO.52 が発行されました.

http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2014/11/igakkaidayori_52.pdf

※PDFファイルが開きます.(228KB)

サッポロ生物科学振興財団2015年度研究助成

サッポロ生物科学振興財団2015年度研究助成のお知らせ

応募締切:2014年12月26日(金)必着

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.sapporoholdings.jp/foundation/koubo/index.html

第4回新化学技術研究奨励賞

第4回新化学技術研究奨励賞 のご案内

応募締切:2015年1月9日

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.jaci.or.jp/recruit/page_02_04_2015.html

International Symposium on Genome Science 2015 “Expanding Frontiers of Genome Science II”

International Symposium on Genome Science 2015 “Expanding Frontiers of Genome Science II”

日時:2015年1月20日~2015年1月21日

会場 :一橋講堂(学術総合センター2階)

詳細は下記URL をご覧ください。

http://www2.convention.co.jp/genome_science

獨協医科大学・医学部・分子細胞生物学講座

 

獨協医科大学・医学部・分子細胞生物学講座
募集職種 :助教
募集人数 :1 人

応募締切:平成26年12月20日消印有効(決まり次第締め切り)

参考URL:http://www.dokkyomed.ac.jp/dep-m/mol-cell-bio/index.html

第56回藤原賞

第56回藤原賞のお知らせ

応募締切:2015年1月31日(土)必着

詳細はhttp://www.fujizai.or.jp/download.htm をご覧ください。

第19回シトクロムP450国際会議

第19回シトクロムP450国際会議

開催日 2015年6月12日~2015年6月15日
開催地 東京都渋谷区
会場 独立行政法人 国立青少年教育振興機構国立オリンピック記念青少年総合センター
  URL http://www.conet-cap.jp/19iccp450/
主催 シトクロムP450国際会議 国内組織委員会 責任者:山崎浩史(昭和薬科大学 薬物動態学研究室 教授)
   URL http://www.showa-u.ac.jp/

難治疾患研究所40周年記念シンポジウム開催

 

難治疾患研究所40周年記念

第13回駿河台シンポジウム/第5回難治疾患共同研究拠点シンポジウムの開催について

日程: 平成26年11月28日(金) 9時 から 18時40分 

場所 :東京医科歯科大学 M&Dタワー2F 鈴木章夫記念講堂

詳細は http://www.tmd.ac.jp/mri/events/surugadai/index.html をご覧ください。

平成27年度「乳の学術連合」学術研究公募

平成27年度「乳の学術連合」学術研究公募のご案内

公募期間:平成26年11月1日(土)から12月31日(水)必着

詳細は http://www.j-milk.jp/m_alliance/index.html をご覧ください。

放射線医学総合研究所

 

 独立行政法人放射線医学総合研究所

募集職種 :重粒子医科学センター次世代重粒子治療研究プログラム実験治療研究チーム チームリーダー

募集人数: 1 人

応募締切日:平成27年1月16日(金)17時必着(日本時間)

詳細は  http://www.nirs.go.jp/information/recruit/recruit.php?5093    をご覧ください。

日本医学会から周知依頼

生化学会会員各位

 

この度、日本医学会より周知依頼がありました。詳細は下記URLをご覧ください。

 

「献血血液の研究開発等での使用に関する指針」に基づく公募について(周知依頼)

 この度、厚生労働省医薬食品局血液対策課長より、「献血血液の研究開発等での使用に関する指針」に基づく公募についての周知が依頼されましたので、ご連絡申し上げます。

「献血血液の研究開発等での使用に関する指針に基づく公募について」(PDF440KB)

 

 

会長便り第9号:Reviewer Experiment

日本生化学会会員のみなさん、

 

ジャーナルに投稿された論文原稿の査読(Peer Review:会長便り第7号)について、問題点を挙げてその解決策を考えます。

 

会員の多くが経験していると思いますが、審査員の要求に応じて原稿を改訂するには多大な労力と長い時間を費やすことが必要です。これはおもに、審査員が過大な追加実験を求めるからであり、その程度はJournal Impact Factorの数値に比例する傾向にあるようです。また、苦労の末にようやく再投稿しても、さらなる改訂が求められたり、掲載を断られてしまうこともあります。著者を困らせる追加実験は「それは必要ないだろう」と「それは無理だよ」というものにわかれ、原稿に記述された研究の結論にさほど影響しないものが含まれる場合も少なくありません。このような追加実験は、審査員が論文自体を判定するのではなく記述された研究を発展させようと思いつくと考えられ、よく“Reviewer Experiment”とよばれます(Science 321:36; Nature 472:391)。さらに、“Supplementary Information”の制度が束のような追加実験の要求に拍車をかけています。Reviewer Experimentの問題点は、重要な発見の公知が遅れることに加え、科学者がジャーナルの求めるデータを出すことをめざすために独自の発想に基づく研究が乏しくなってしまうことにあります。さらには、著者がReviewer Experimentの回避のために実験結果を発展的に考察することをやめてしまい、論文の質が低下してゆくと指摘する人もいます(EMBO Rep. 15:818)。

 

論文原稿の査読はジャーナルへの掲載の可否を判定するために行われますが、審査員が著者とやりとりする過程で原稿の質が高まるという効果もうみだされます。上記の問題は、本来ならば編集委員による調整で回避されるはずですが、“各審査員の意見を精査して妥当なものだけを著者に通知する”のような交通整理をやってくれる編集委員にお目にかかるのはまれです。さらに、Peer Reviewなので審査員も著者として論文原稿を投稿することがあるはずなのですが、いったん審査にあたると逆の立場になる場合のあることを忘れてReviewer Experimentを要求してしまうようです。

 

この現状を問題視するジャーナルが「改善策」を講じており(eLife 2:e00799; EMBO Rep. 15:817)、要点は次のようなものです。

1. 編集委員が選別した採択の可能性の高い原稿を審査員による査読に供する。

2. 採択された論文について審査過程(審査員と著者の間のやりとり)を公開する。

3. 編集委員が審査員の意見を統合した判定結果を作成して著者に通知する。

 

さらに、審査員間で判定のための話し合いを行う、審査員意見の適切性を検討する制度を設ける、追加実験は適宜な時間・手法・労力で可能なものにする、詳細な査読に供した論文は原則として採択する、ことなども検討されているようです。EMBO J.誌やeLife誌などは既にこれらの多くを実行しています。また、このような手順を導入すると編集委員の仕事量が増大するため、他の多くのジャーナルとは異なり(会長便り第8号)、eLife誌では編集委員に報酬を与えるようにしています。

 

私たちのJBでも、論文原稿査読の方針や手順について考える必要があるかもしれません。

 

2014年10月

中西義信

第2回ヤマト科学賞

第2回ヤマト科学賞のお知らせ

応募締切:2014年10月31日(金)→ 11月28日(金)に延長されました。

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.yamato-net.co.jp/topics/2014/140901.htm

 

CDBシンポジウム2015 “Time in Development”

 

CDBシンポジウム2015 “Time in Development”  のお知らせ

URL: http://www.cdb.riken.jp/sympo2015/

日 時: 2015年3月23日~2015年3月25日

会 場: 理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター オーディトリアム

     兵庫県神戸市中央区港島南町2-2-3

主 催:理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター

 

第146回日本医学会シンポジウム

第146回日本医学会シンポジウム のお知らせ

日時:平成26年12月18日(木)13:00-17:00

会場:日本医師会館 大講堂

お問い合わせ先:日本医学会

URL:http://jams.med.or.jp/

【JAXA】第3回実験 搭載タンパク質の募集について

「きぼう」利用高品質タンパク質結晶生成実験 第2期実験シリーズ
第3回実験 搭載タンパク質の募集について 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、国際宇宙ステーションの「きぼう」日本実験棟(JEM)を利用した高品質タンパク質結晶生成実験を、平成 21年度より平成25年度前半までの4年間で計6回実施して参りましたが、平成25年度後半より、第2期実験シリーズとして、およそ半年に1回のペースで計6回の追加実験を実施中です。

 

今回、平成27年8月から開始予定の第3回実験の搭載候補タンパク質の募集を行うことといたしましたので、ご案内させていただきます。

 

*   なお、結晶構造解析技術をお持ちでない方へは、宇宙実験への移行を見据えた技術供与をさせて頂きます。また共同研究を行うことも可能です。詳細については個別にご説明させて頂きますので、まずはお問い合わせください。

 

募集締切:平成26年11月17日 (月)17時まで
(実験機会ごとに締切を設定しておりますが、ご質問等は随時受け付けております。)

 

募集要項:下記、JAXAホームページからダウンロードください。
http://iss.jaxa.jp/kiboexp/participation/application/protein_crystal09.html

 

お問い合わせ先(電子メールによる):e-mail:Z-crystal@jaxa.jp
(独)宇宙航空研究開発機構 宇宙環境利用センター
高品質タンパク質結晶生成実験 募集担当 宛

千里ライフサイエンスセミナーF5 「アカデミア創薬の進展」

千里ライフサイエンスセミナーF5 「アカデミア創薬の進展」のお知らせ

開催日 2015年2月13日
開催地 大阪府豊中市新千里東町1-4-2
会場 千里ライフサイエンスセンタービル5階 山村雄一記念ライフホール
集会名称 千里ライフサイエンスセミナーF5 「アカデミア創薬の進展」
  URL http://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-F5
主催者団体名 公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団
   URL http://www.senri-life.or.jp
その他ご要望 参加費:無料 申込要領:氏名、勤務先、所属、〒所在地、電話番号、Eメールアドレスを明記の上、Eメールで下記宛お申し込み下さい。件名は「千里ライフサイエンスセミナーF5」として下さい。 申込先:千里ライフサイエンスセミナーF5係 E-mail;sng@senri-life.or.jp

東京工業大学 大学院生命理工学研究科

東京工業大学 大学院生命理工学研究科 生命情報専攻 生命情報医科学講座 分子生命医工学分野

募集職種: 准教授または講師

募集人数: 1 名

応募締切:平成26年11月28日(金)応募書類必着

詳細は本会サイトをご覧ください.:http://www.jbsoc.or.jp/job_info_list

独立行政法人科学技術振興機構 日本科学未来館

独立行政法人科学技術振興機構 日本科学未来館

募集職種 :科学コミュニケーター

募集人数 :7 人

応募受付(「リクナビNEXT」エントリー)締切 : 平成26年11月4日(火)

参考URL:http://www.miraikan.jst.go.jp/employment/sc_20141008_01.html

 

第33回東邦大学生命科学シンポジウム

第33回東邦大学生命科学シンポジウムのお知らせ

日時:2014年10月29日(水)13:30から17:10

場所:東邦大学薬学部C101講義室

参加費:無料

申込:不要

主催:東邦大学薬学部(http://www.phar.toho-u.ac.jp/

 

マイクロRNAによる臨床試験を目指して ―悪性メラノーマ治療を中心に―

マイクロRNAによる臨床試験を目指して ―悪性メラノーマ治療を中心に―

日時: 2014年12月19日

会場: 岐阜大学サテライトキャンパス(JR岐阜駅徒歩5分、名鉄岐阜駅徒歩7分)

〒500-8844 岐阜市吉野町6丁目31番地

詳細は http://www1.gifu-u.ac.jp/~mb_chem1/ をご覧ください。

新学術領域「ダイイングコード」Kick Off Symposium

新学術領域「ダイイングコード」Kick Off Symposium のお知らせ

 

日時:2014年11月13日(木)13時から18時

会場:東京大学山上会館

詳細は http://www.dying-code.jp をご覧ください.

 

 ※ポスター(PDF 580 KB)

kick off sym_20140926jbs

 

 

奨励賞、JB論文賞が決定しました.

平成26年度(2014年)奨励賞、JB論文賞 が決定しました.

 

 奨励賞

・西増 弘志 氏(東京大学)「立体構造から迫る酵素の作動機構」

・鈴木 淳 氏(京都大学)「細胞膜リン脂質スクランブルの分子機構の解明」

・鈴木 洋 氏(東京大学)「マイクロRNA の生合成と遺伝子発現調節機構に関する研究」

・生沼 泉 氏(京都大学)「神経軸索ガイダンス分子セマフォリンの情報伝達機構」

・佐伯 泰 氏(東京都医学総合研究所)「プロテアソームの分子集合と動態に関する研究」

 

JB論文賞

  • Tran Thanh Tung, Kaz Nagaosa, Yu Fujita, Asana Kita, Hiroki Mori, Ryo Okada, Saori Nonaka and Yoshinobu Nakanishi
    「Phosphatidylserine recognition and induction of apoptotic cell clearance by Drosophila engulfment receptor Draper」

  • Zahra Zendeh-boodi, Takaharu Yamamoto, Hiroshi Sakane and Kazuma Tanaka
    「Identification of a second amphipathic lipid-packing sensor-like motif that contributes to Gcs1p function in the early endosome-to-TGN pathway」

  • Hajime Kimura, Yasutoshi Shimooka, Jun-ichi Nishikawa, Osamu Miura, Shigeru Sugiyama, Shuji Yamada and Takashi Ohyama
    「The genome folding mechanism in yeast」

  • Takatoshi Ohkuri, Eri Murase, Shu-Lan Sun, Jun Sugitani and Tadashi Ueda
    「Characterization of deamidation at Asn138 in L-chain of recombinant humanized Fab expressed from Pichia pastoris」

  • Yusuke Nomura, Yoichiro Tanaka, Jun-ichi Fukunaga, Kazuya Fujiwara, Manabu Chiba, Hiroaki Iibuchi, Taku Tanaka, Yoshikazu Nakamura, Gota Kawai, Tomoko Kozu and Taiichi Sakamoto
    「Solution structure of a DNA mimicking motif of an RNA aptamer against transcription factor AML1 Runt domain」

  • Norihiro Takekawa, Takashi Terauchi, Yusuke V. Morimoto, Tohru Minamino, Chien-Jung Lo, Seiji Kojima and Michio Homma
    「Na+ conductivity of the Na+-driven flagellar motor complex composed of unplugged wild-type or mutant PomB with PomA」

 

今までの受賞者はこちらから http://www.jbsoc.or.jp/support(本学会の賞/助成)

柿内三郎記念賞、柿内三郎記念奨励研究賞が決定しました.

平成26年度(2014年)柿内三郎賞、柿内三郎記念奨励研究賞が決定しました.

 

第9回柿内三郎記念賞

吉森 保 氏(大阪大学)「オートファジーの膜動態の分子機構とその破綻による病態の解明」

 

第11回柿内三郎記念奨励研究賞

石谷 太 氏(九州大学)「組織構築を支えるWnt シグナル調整機構の解析」

多胡めぐみ 氏(慶応義塾大学)「定量的リン酸化プロテオミクスによる慢性骨髄増殖性腫瘍の発症機構の解析」

 

今までの受賞者はこちらから http://www.jbsoc.or.jp/support(本学会の賞/助成)

 

公益財団法人山田科学振興財団2015年度研究援助

公益財団法人山田科学振興財団2015年度研究援助 のご案内

援助対象期間:2015年9月から2017年3月の研究

応募期間:2014年10月1日(火)から2015年2月27日

※学会推薦が必要となります。(学会推薦締切:2015年1月27日)

詳細は山田科学振興財団のサイトをご覧ください。

http://www.yamadazaidan.jp/jigyo/index.html

 

第16回公開講演会『DHA・EPAの新機能を求めて』

第16回公開講演会『DHA・EPAの新機能を求めて』 のお知らせ

URL  http://www.dhaepa.org/lecture.html#02

日時:2014年10月23日

会場:アイビーホール青学会館 地下2階 サフラン( 東京都渋谷区渋谷4-4-25 )

主催: DHA・EPA協議会、一般財団法人日本水産油脂協会

URL http://www.dhaepa.org/

三井物産環境基金2014年度研究助成

三井物産環境基金2014年度研究助成のお知らせ

応募締切:2014年11月10日(月)消印有効

詳細は下記URLをご覧ください。

https://www.mitsui.com/jp/ja/csr/contribution/fund/application/recruitment2014_2.html

情報・システム研究機構国立情報学研究所

情報・システム研究機構国立情報学研究所研究教育職員の公募について

  • 情報・システム研究機構国立情報学研究所 特任教員(女性)
  • 情報・システム研究機構国立情報学研究所 研究教育職員

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.nii.ac.jp/about/recruit/

徳島大学大学院(薬学系)

徳島大学大学院(薬学系)

募集職種: 教授  1名

応募締切:平成26年11月27日(木曜日)午後5時(必着)

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.tokushima-u.ac.jp/about/adoption/public_appeal.html

第7回共同利用・共同研究「酵素学研究拠点」シンポジウム

第7回共同利用・共同研究「酵素学研究拠点」シンポジウム のお知らせ

http://cms.db.tokushima-u.ac.jp/DAV/organization/158567/Kyoten-symposium/home.html

開催日: 2014年11月14日(金)

開催地: 徳島市  藤井節郎記念ホール

 

千里ライフサイエンスセミナーF4「血栓形成の分子メカニズムとその制御」

千里ライフサイエンスセミナーF4「血栓形成の分子メカニズムとその制御」のお知らせ

URL:http://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-F4

開催日:2014年11月6日(木)

会場:千里ライフサイエンスセンタービル5階 山村雄一記念ライフホール

〒560-0082大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスセンタービル5階

主催:公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団

COLD SPRING HARBOR ASIA CONFERENCE

COLD SPRING HARBOR ASIA CONFERENCE   のお知らせ

CSHAsia_jbs140911

URL:http://www.csh-asia.org/index.html

Dynamics of Cellular Behavior DuringDevelopment and Disease
Suzhou, China
November 17-21, 2014
Abstract Deadline extended to: September 28th, 2014
Organized
by:
Zhengjun Chen, Institute of Biochemistry and Cell Biology, SIBS, China
Senthil Muthuswamy, University of Toronto, Canada
Shigeo Ohno, Yokohama City University School of Medicine, Japan
Alpha Yap, The University of Queensland, Australia

「理系で学ぶ、理系を活かす!」


【10/29(水)開催】セミナー「理系で学ぶ、理系を活かす!」のご案内

来たる平成26年10月29日(水)、千葉大学では、千葉県男女共同参画センター
との共催セミナー「理系で学ぶ、理系を活かす!~理系女性の活躍促進のため
に~」を開催いたします。

日本大学理工学部数学科 平田(河野)典子
教授を講師に迎え、なぜ理系に
は女子学生、女性研究者が少ないのか、女性が継続し活躍するためには、何が
必要なのかについてのご講演と、「理系分野で女性の活躍を促進するために
必要なこと」と題して、パネルディスカッションを実施いたします。

理系分野で活躍されている研究者の方、理系分野への進学・就職を考えていらっ
しゃる方、理系分野で女性の活躍促進に取り組まれている企業関係者の方、男女
問わず、仕事や研究と家庭生活の両立に関心のある方などに参考になる内容と
なっております。ご興味をお持ちの方は、ぜひご参加ください。

【日時】 平成26年10月29日(水)13:30-16:30(13:00受付開始)
【場所】 西千葉キャンパス けやき会館1階 大ホール

参加をご希望の方は、
1.お名前(性別) 2.所属 3.連絡先(PCアドレス)をご記入の上、メール又は
お電話にてお申込みください。参加費は無料です。

詳しくはこちら(千葉大学両立支援企画室ホームページ)
http://www.gakuzyutsu.chiba-u.jp/info/news140820.html

【申込・問合せ先】
千葉大学 両立支援企画室(西千葉キャンパス 本部共通棟2階)
Tel&Fax 043-290-2020(内線4043)
E-mail  :ryouritsu(at)office.chiba-u.jp  ※(at)は@に変更の上、送信下さい。

独立行政法人海洋研究開発機構 大型研究航海 計画作成ワークショップ

独立行政法人海洋研究開発機構

大型研究航海 計画作成ワークショップ

日程:平成26年11月6日(木)から7日(金)

場所:(独)海洋研究開発機構 横浜研究所 三好記念講堂 他

(神奈川県横浜市金沢区昭和町3173番25)電話:045-778-3811(代)

【問い合わせ先】独立行政法人海洋研究開発機構

運行管理部 計画グループ 電話:046-867-9865  E-mail:riyo-kobo(at)jamstec.go.jp ※(at)は@

東北大学大学院生命科学研究科分子生命科学専攻

東北大学大学院生命科学研究科分子生命科学専攻

募集職種 :教授  2名

応募締切日:2014年12月1日(月)必着

詳細は  http://www.lifesci.tohoku.ac.jp/job/28641/ をご覧ください。

 

第12回RCGMフロンティア国際シンポジウム「ゲノム医学の進歩と次世代技術」

第12回RCGMフロンティア国際シンポジウム「ゲノム医学の進歩と次世代技術」のお知らせ

開催日 :2014年10月31日~2014年11月1日

開催地: 埼玉医科大学日高キャンパス

会 場: 埼玉医科大学 創立30周年記念講堂

主催者: 埼玉医科大学ゲノム医学研究センター

URL :http://www.saitama-med.ac.jp/genome/

日本生体エネルギー研究会 第40回討論会

日本生体エネルギー研究会 第40回討論会 のお知らせ

開催日 :2014年12月11日~2014年12月13日

開催地: 愛媛県松山市

会 場: 愛媛大学 南加記念ホール

主催者: 日本生体エネルギー研究会

URL: http://www.res.titech.ac.jp/~junkan/JBEG-HOME/index.html

1st International Meeting for New Aspects of the Ubiquitin Research

1st International Meeting for New Aspects of the Ubiquitin Research のお知らせ

開催日:2014年11月10日

開催地 :京都府木津川市

会 場: 国際高等研究所 レクチャーホール

詳細は  URL :http://ubiquitin.jp/symposium/をご覧ください。

 

山口大学大学院医学系研究科

山口大学大学院医学系研究科

募集職種: 教授

募集人数: 1 人

応募締切:平成26年10月15日(水)消印有効

詳細は  http://www.med.yamaguchi-u.ac.jp/ をご覧ください。

天野エンザイム(株)第16回酵素応用シンポジウム研究奨励賞

天野エンザイム(株)第16回酵素応用シンポジウム研究奨励賞のお知らせ

応募期間:2014年10月1日(水)から11月28日(金)

詳細は下記URLをご覧ください。

http://www.amano-enzyme.co.jp/jp/company/kouso.html

第四回NIF Winter School on Advanced Immunology

第四回  NIF (Network of Immunology Frontier) Winter  School on Advanced Immunology 開催のお知らせ

受講生応募期限:2014年9月30日(火)

開催期間:2015年1月18日(日)-1月23日(金)

会場:Grand Copthorne Waterfront Hotel Singapore(Singapore)

詳細はこちらのURLをご覧ください。 http://ifrec-sign-winterschool.org/

 

NIF  Winter  School on Advanced Immunology 事務局(IFReC)

住所:吹田市山田丘3-1 大阪大学免疫フロンティアセンター

TEL:06-6879-4929  / FAX:06-6879-4272

 

 

 

中央大学理工学部応用化学科

中央大学理工学部応用化学科
募集職種 :助教
募集人数: 1 人

応募締切:2014年10月10日(金)必着

詳細は下記をご覧ください。

http://www.chuo-u.ac.jp/academics/faculties/science/departments/chemistry/

山形大学理学部物質生命化学科

山形大学理学部物質生命化学科
募集職種 :准教授
募集人数 :1 人

応募締切日:2014年10月31日(金)必着

詳細は下記をご覧ください。
http://www-sci.yamagata-u.ac.jp/soumu/koubo/koubo.html

首都大学東京都市教養学部 理工学系 化学コース(生物化学)

首都大学東京都市教養学部 理工学系 化学コース(生物化学)
募集職種: 准教授
募集人数: 1 人
募集分野・業務内容 専門分野 生物化学
担当予定科目:
生物化学I, II、化学専門実験など、教養科目、学部科目および大学院専門科目

URL:http://www.houjin-tmu.ac.jp/recruit_teacher/tmu.html

国立がん研究センター研究所

国立がん研究センター研究所
募集職種: 特任研究員(非常勤職員)
募集人数: 4 人
【募集分野】 分子細胞治療研究分野
【業務内容】 研究補助業務
 (分子細胞治療研究分野ホームページ http://mcm.ncc.go.jp/ncc管轄サイトへのリンク)

公益財団法人医療科学研究所シンポジウム2014のご案内

公益財団法人医療科学研究所シンポジウム2014のご案内

URL:http://www.iken.org/topics/details/140731.html

【開催日時】  平成26年9月9日(火)13時30分~17時
【開催会場】  東京国際フォーラム ホールB5
         (東京都千代田区丸の内3丁目5番1号)
         ※ 入場無料
         ※ シンポジウムお申込みはこちらから
           ​https://www.iken.org/symposium/form.cgi

第17回大学女性協会守田科学研究奨励賞

第17回大学女性協会守田科学研究奨励賞のお知らせ

※PDFファイル(120KB)が開きます.

応募締切: 2014/11/21(金)必着

地方厚生局における「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に関する説明会の開催について(周知依頼)

地方厚生局における「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に関する説明会の開催について(周知依頼)

 

日本医学会(PDF104KB)

http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2014/08/mhlw_jbs20140814.pdf

 

厚生労働省医政局研究開発振興課からの事務連絡(PDF120KB)

http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2014/08/mhlw_jbs20140814-2.pdf

 

第24回日本メイラード学会年会

第24回日本メイラード学会年会 のお知らせ

 

開催日: 2014年11月7日~2014年11月8日

開催地: 熊本県・熊本市

会 場: 熊本市国際交流会館

主催団体名:日本メイラード学会

URL http://www.maillard.umin.jp/

 

一般演題の募集(演題申込締切: 平成26年9月30日)

事前参加申し込み (締切:平成26年10月17日)

若手研究者奨励賞候補の募集(演題申込締切: 平成26年9月30日)

 

開催概要

農学・食品系シンポジウム: 食品におけるAGEs/メラノイジンの利点

医学・薬学系シンポジウム:疾患とAGEs

若手奨励賞候補発表・一般口頭講演、ポスター発表

機器展示、ランチョンセミナー等

日本化学工業協会 第3期 新LRI 研究課題

日本化学工業協会 第3期 新LRI 研究課題募集のお知らせ

http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2014/08/lri_20140814.pdf

応募受付期間:2014年10月27日(月)~11月14日(金)

詳細は日本化学工業協会LRIのWEBサイトhttp://www.j-lri.org/ をご覧ください。

 

平成26年度日本農学会シンポジウム

平成26年度日本農学会シンポジウム

「ここまで進んだ!飛躍する農学」

日時:平成26年10月4日(土)午前10時(開場:午前9時30分)

会場:東京大学弥生講堂

主催:日本農学会(URL: http://www.ajass.jp/   )

参加費:無料(先着300名)

茨城大学理学部

茨城大学理学部

募集職種: 准教授

募集人数 :1 人

詳細は http://www.ibaraki.ac.jp をご覧ください。

京都大学大学院理学研究科 生物科学専攻 生物物理学系

京都大学大学院理学研究科 生物科学専攻 生物物理学系

募集職種: 助教

募集人数: 1 人

詳細は http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/modules/tinycontent/ をご覧ください。

第7回HOPEミーティング

第7回HOPEミーティング のお知らせ

URL: http://www.jsps.go.jp/hope/index.html

会期:2015年3月1日(日)~3月5日(木)

(2月28日(土):参加者受付及びオリエンテーション)

開催地:東京都内(予定)

主催:独立行政法人日本学術振興会

 

 

大阪大学蛋白質研究所

大阪大学蛋白質研究所

・平成27年度客員フェロー

・平成27年度蛋白質研究所セミナー

・平成27年度共同研究員

詳細はhttp://www.protein.osaka-u.ac.jp/kyoten/ をご覧ください。

日本化学工業協会 新LRI第2期 研究報告会

日本化学工業協会 新LRI第2期 研究報告会 のお知らせ

開催日 2014年8月29日(金)9:30-17:00(開場 9:00)
開催地 東京都千代田区神田美土代町7 住友不動産神田ビル2F
会場 ベルサール神田
集会名称 日本化学工業協会 新LRI第2期 研究報告会
  URL http://www.jcia-seminars.org/
主催者団体名 一般社団法人 日本化学工業協会 LRI事務局
   URL http://www.j-lri.org/

2014年度(第6回)野口遵研究助成

2014年度(第6回)野口遵研究助成 のお知らせ

URL:http://www.noguchi.or.jp/

応募締切:2014年10月31日(金)

2015年度野田産研研究助成

2015年度 野田産研研究助成 のお知らせ

URL:http://www.nisr.or.jp/

応募期間:2014年10月1日から31日(必着)

公立大学法人兵庫県立大学環境人間学部

公立大学法人兵庫県立大学環境人間学部

募集職種:教授、または准教授

募集人数:1 人

募集分野・業務内容 専門分野:生化学及び栄養学に関する分野

http://www.shse.u-hyogo.ac.jp

解剖・生理合同大会 第120回日本解剖学会総会・全国学術集会/第 92回日本生理学会大会

解剖・生理合同大会 第120回日本解剖学会総会・全国学術集会/第 92回日本生理学会大会 のお知らせ
URL:http://psj92-jaa120.umin.jp/
開催日:2015年3月21日~23日
会 場:神戸国際会議場・展示場(神戸ポートアイランド)
主 催:日本解剖学会(http://www.anatomy.or.jp/)/ 日本生理学会(http://physiology.jp/

会長便り第8号:Rubriq Scorecard

日本生化学会会員のみなさん、

 

 ジャーナルに投稿された論文原稿のpeer review(会長便り第7号)に関する課題について、今号では審査員にかかる負担を取り上げます。

 

論文審査を引き受けると、2週間ほどの間に原稿を査読してジャーナル編集部にその結果を報告しなければなりません。ひとつの原稿の査読には数時間ほどが費やされ、その間は本来の業務はできません。しかも、出版社はジャーナルを発行することで利益を得ているにもかかわらず、審査員には賃金が支払われません。多くの場合、編集委員長や編集委員も無料奉仕しています。

 

昨年のASBMBの会報誌に‘Reviewing is a business transaction’と題する記事が載りました(ASBMB Today, August 2013, page 16)。執筆者はトロント大学の教授で、投稿論文の審査は報酬をともなうべきだと主張しています。この人は年に300件ほどの審査にあたっていて、それに費やす時間を計算すると週の1~2日を占めることになるそうです。それなら審査を断ればよいのではとなりますが、“自分の論文の審査を最適の人が断った時のことを考えると”なかなかそうはできません。彼は、原稿あたり100~200ドルの報酬が相応で(市場経済的には400ドルに値するという分析もあります)、これを出版社または著者が負担するのがよいと言っています。著者が出版社に支払う論文掲載料(会長便り第3号)を考えると、この額はけっして法外ではありません。

 

私は通常のpeer reviewでの審査員が報酬を得る例を知りませんが、ジャーナルとは独立にpeer reviewを行って審査員に賃金を与える企業があります(Nature 494:1621)。Rubriq(http://www.rubriq.com/)という名称のこの組織は、“論文審査に要する時間と費用を軽減させる”ことを目的として2013年に設立されました。著者は、ジャーナルに投稿する前の原稿をRubriqに送って審査を受けます。料金は500~650ドルの範囲で、適用される作業項目の数によって異なります。基本作業は3名の審査員による査読で、Rubriq Scorecardとよばれる判定結果が2週間以内に著者に届きます。査読の形式はジャーナルが行う審査とほぼ同様で、原稿改訂の案も提示されます。650ドルのコースでは、基本作業に加えて「盗用」の有無が調べられ、さらに複数の投稿先ジャーナルの候補が「採択確率」の数値とともに示されます。なお、審査員は登録制で、学位を持ち大学や研究機関での常勤であれば誰でも応募できるようです。報酬は1件につき100ドルです。著者は、ジャーナルへ論文原稿を投稿する時にRubriq Scorecardを添付します。ジャーナル側が独自のpeer reviewを行う際にRubriqでの審査結果を参考にすることで、迅速に採否決定が導かれるという仕組みです。さらに、客観的に採択の可能性が高いとされたジャーナルが投稿先になる場合が多いため、投稿から採択までの時間が短縮されることが期待されます。

 

Rubriqによる「投稿前査読」がどのくらい利用され、論文採択にどの程度の効果を与えているかはまだ公表されていません。無報酬の仕事は責任感の欠落をまねく可能性があるため、私はpeer review業務に対する賃金は歓迎すべきことだと思います。

 

次号でも引き続きpeer reviewを扱い、その公平性について考えます。

 

2014年7月

中西義信

第27回生体系磁気共鳴国際会議

第27回生体系磁気共鳴国際会議 のお知らせ

URL:http://www.icmrbs2016.org

 開催日:2016年8月21日~2016年8月26日

会 場:国立京都国際会館

第14回 糸状菌分子生物学コンファレンス

第14回 糸状菌分子生物学コンファレンス のお知らせ

開催日 2014年11月15日~2014年11月16日
開催地 仙台市
会場 東北大学 川内キャンパス マルチメディア棟ほか
集会名称 第14回 糸状菌分子生物学コンファレンス
  URL http://www.biochem.osakafu-u.ac.jp/~fmbsj/conference_j/14thconf_j/14thconf_j.html
主催者団体名 糸状菌分子生物学研究会
   URL http://www.biochem.osakafu-u.ac.jp/~fmbsj/toppage_j.html

第7回(平成26年度)中谷賞

第7回(平成26年度)中谷賞 のお知らせ

URL:http://www.nakatani-foundation.jp/

応募期間:平成26年7月14日(月)から10月15日(水)

 

千里ライフサイエンスセミナーF3 −免疫・感染症シリーズ第5回−

開催日 2014年10月24日(金)
開催地 大阪府豊中市新千里東町1-4-2 千里ライフサイエンスビル
会場 千里ライフサイエンスセンタービル 5階山村雄一記念ライフホール
集会名称 千里ライフサイエンスセミナーF3 −免疫・感染症シリーズ第5回−
  URL http://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-F3
主催者団体名 公益財団法人千里ライフサイエンス振興財団
   URL http://www.senri-life.or.jp/

千里ライフサイエンス新適塾「脳はおもしろい」第5回会合

開催日 2014年7月15日(火)
開催地 大阪府豊中市新千里東町1丁目4番2号
会場 千里ライフサイエンスセンタービル
集会名称 千里ライフサイエンス新適塾「脳はおもしろい」第5回会合
  URL http://www.senri-life.or.jp/shinteki/shinteki-nou_omoshiroi.html

麻布大学獣医学部基礎教育系化学分野

求人情報に追加されました。

http://www.jbsoc.or.jp/job_info_list

 

団体名:麻布大学 獣医学部基礎教育系化学分野

募集職種:准教授又は講師

募集人数: 1 人

応募締切:2014年9月1日(月)必着

 

東京医科大学ナノ粒子先端医学応用講座

求人情報に追加されました。

東京医科大学ナノ粒子先端医学応用講座

募集職種:ポスドクあるいは助手 1名

応募締切:2014年7月31日(木)

URL: http://www.tokyo-med.ac.jp/nanoparticle/recruit.html

 

 

第6回日本RNAi研究会・第1回細胞外小胞学会

開催日 2014年8月28日~2014年8月30日
開催地 広島県広島市
会場 グランドプリンスホテル広島
集会名称 第6回日本RNAi研究会・第1回細胞外小胞学会
  URL http://www.jarijapan.com/
主催者団体名 日本RNAi研究会
   URL http://www.jarijapan.com/

千里ライフサイエンスセミナー 〈上皮極性シグナル制御とその異常による病態〉

開催日 2014年7月28日
開催地 大阪
会場 千里ライフサイエンスセンタービル 5F 山村雄一記念ライフホール
集会名称 千里ライフサイエンスセミナー 〈上皮極性シグナル制御とその異常による病態〉
  URL http://www.senri-life.or.jp/seminar-1.html#seminar-F2
主催者団体名 公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団
   URL http://www.senri-life.or.jp/
その他ご要望 ■参加 費:無料       ■定員:200名 ■申込方法:氏名・勤務先・所属・役職名・〒・所在地・電話 を明記の上、 E-mailでお申し込みください。(FAXによるお申込みも可) 事務局より「参加証」をお送りいたします。 ■申込先:セミナーF2事務局  E-mail:dsp@senri-life.or.jp  FAX:06-6873-2002

日本分光学会NMR分光部会 NMR集中講義

 平成26年度 日本分光学会NMR分光部会 NMR集中講義 のお知らせ

URL  http://ishimada.f.u-tokyo.ac.jp/public_html/bunkouNMR/

開催日:2014年9月11日(木)

会 場: 東京大学・薬学部 南館4F 大学院講義室 (東京都文京区)

主 催: 日本分光学会NMR分光部会

 

 

会長便り第7号:Peer Review

日本生化学会会員のみなさん、

 

 今号と次号とで、ジャーナルに投稿された論文原稿の審査にまつわる課題について考えます。今号では、その前提である論文審査過程の基本的な流れを確認します。

 

 論文原稿がジャーナルの編集部(editorial office)に届くと、編集委員長(editor-in-chief)が審査統括にあたる編集委員(editor)を研究の専門領域などに基づいて割り振ります。多くのジャーナルでは、まず編集委員長と編集委員とで原稿を詳細な審査(in-depth review)に供するかどうかを判定します。それに値しないとされれば、この時点で掲載が拒否されます。詳細な審査に移行する時には、ジャーナルの常任審査員会(editorial board)のメンバーやそれ以外の研究者から編集委員が2~3名の審査員(reviewer)を選びます。審査員は当該論文の内容に通じた研究者である場合が多いことから、この審査形態はピアレビュー(peer review、専門家仲間による審査)とよばれます。

 

 論文審査の依頼は、担当の編集委員から電子メールなどで届けられます。依頼文には論文原稿の要約部分が添えられています。依頼を断る時には、その理由を示し(研究領域が異なり適切な審査ができない、著者は共同研究者であり公平性が保たれない、など)、多くの場合、代わりの審査員候補を推薦します。審査員を引き受けると、審査用のウェブサイトから原稿全体をダウンロードできるようになり、それを受け取って査読を行います。審査期間は2週間ほどに設定されているジャーナルが多いですが、より短く10日以内としているものもあります。ウェブサイト上で行う審査結果の報告では、著者に通知される論文内容の評価に加えて、採択の可否や論文体裁の適切さについての意見が求められる場合が多く、編集委員への伝言もできます。「論文内容の評価」(reviewer’s comments to authors)では実験結果の不足や解釈の誤りなどを伝えます。「採択の可否」の判定には採択(accept)・改訂(revision)・却下(reject)のいずれかを提示し、さらに改訂が軽微(minor)と大幅(major)に分けられているジャーナルもあります。審査の最終判定は編集委員に委ねられますが、実際には“参考意見”を求められる場合が多いです。「編集委員への伝言」(confidential comments to editor)には、“すぐれた研究成果なのですぐに採択すべき”や“研究課題が当該ジャーナルにそぐわない”などの意見を書きます。これらに加えて、原稿の長さ、文章のわかりやすさ、統計処理の適切さ、採択された場合に宣伝に値するか、などへの意見を述べます。審査員は匿名が原則ですが、著者に氏名を伝えるかどうかを選べるジャーナルもあります。

 

編集委員は審査員の意見に基づいて最終判定を下し、各審査員による「論文内容の評価」とともに責任著者(corresponding author)に通知します。責任著者はほかの著者に結果を知らせ、採択判定以外の時には対応を考えます。初回の審査では、“追加実験の結果を盛り込んで原稿を改訂すればもう一度審査する”という判定が多く見られます。そして、これに沿って書き直された“改訂稿”(revised manuscript)が、審査員意見への著者の返答(authors’ response to reviewers’ comments)とともに再投稿されます。著者はこの時に、審査員評価への反論(rebuttal)を編集委員に伝えることもできます。原稿修正の期間はジャーナルごとに定められていますが(多くは3ヶ月ほど)、適切な理由があると認められればそれを越えることが許されます。改訂稿は、原則として同じ審査員により二度目の査読を受けます。この作業を繰返して(改訂回数が定められているジャーナルもあります)、論文がジャーナルに掲載されるかどうかが決まります。

 

次号ではピアレビューにおける問題点について考えます。

 

2014年6月

中西義信

食品総合研究所研究成果展示会2014

 

食品総合研究所 研究成果展示会2014 のお知らせ

 

1・食品総合研究所 研究成果展示会2014

  日時:2014年11月7日(金)9時30分から16時

  場所:つくば国際会議場 多目的ホール

  内容:約90点のパネル展示を中心に、食品総合研究所で得られた研究成果と関連情報を広く一般に提供します。

 

2・第32回食品総合研究所公開講演会

  日程:2014年11月7日(金)

  場所:つくば国際会議場 中ホール 11:00から12:00

  内容:当所の研究員が講演をおこなう予定です。

 

3・参加登録等

  参加費:無料

  参加登録:当日受付のみです。

  問い合わせ先:食品総合研究所連携共同推進室

  TEL : 029-838-7990. 8017

  E-mail:kyodosuisin-nfri(at)naro.affrc.go.jp

  ※(at)を@に変えてください。

 

JASIS 2014

JASIS 2014 のお知らせ

URL: http://www.jasis.jp/2014/

会  期:平成26年9月3日(水)- 5日(金)※一部コンファレンスは9月2日から開催

会  場:幕張メッセ国際展示場

開催時間:午前10:00 - 午後5時

入場料 :無料(コンファレンスは有料プログラムも有)

主  催:一般社団法人日本分析機器工業会 / 一般社団法人 日本科学機器協会

日本農芸化学会創立90周年記念農芸化学「化学と生物」シンポジウム

日本農芸化学会創立90周年記念農芸化学「化学と生物」シンポジウムのお知らせ

URL :http://www.jsbba.or.jp/event/event_sympo_kasei.html

開催日:2014年7月9日(水)

会 場 :東京都文京区本郷7-3-1   東京大学伊藤国際学術研究センター伊藤謝恩ホール

主 催: 公益社団法人日本農芸化学会

URL :http://www.jsbba.or.jp/

Active Enzyme Molecule 2014

Active Enzyme Molecule 2014 のお知らせ
URL: http://aem2014.org/
開催日: 2014年12月17日~2014年12月19日
会場 富山国際会議場

文部科学省創薬等支援技術基盤プラットフォーム公開シンポジウム

文部科学省創薬等支援技術基盤プラットフォーム公開シンポジウム のお知らせ

URL http://www.kuba.co.jp/pford2014/

開催日: 2014年8月27日

会 場: よみうり大手町ホール(東京メトロ大手町駅直結) 

食品酵素化学研究会第14回学術講演会

食品酵素化学研究会第14回学術講演会のお知らせ

URL: https://sites.google.com/site/fench14/

日時:2014年8月30日(土)

 〒556-0012 大阪市浪速区敷津東2丁目1番41号 南海なんば第1ビル2・3階

 大阪府立大学 I-site 難波 2階,C1(カンファレンスルーム1)

主催団体名: 食品酵素化学研究会

 

男女共同参画学協会連絡会 第12期 シンポジウム 

男女共同参画学協会連絡会 第12期 シンポジウム のお知らせ
日  時:平成26年10月4日(土)10:00〜
場  所:東京大学 駒場キャンパス 大学院数理科学研究科棟

 

 

第12回高付加価値食品開発のためのフォーラム

 第12回高付加価値食品開発のためのフォーラム のお知らせ
開催日: 2014年9月5日~2014年9月6日
開催地: 静岡県裾野市下和田656
会 場: 富士教育研修所
主催者団体名: 日本食品・機械研究会
URL:http://homepage2.nifty.com/nisshoku-/

日本生物高分子学会2014年度大会

日本生物高分子学会2014年度大会 のお知らせ

開催日 2014年9月12日~2014年9月13日
開催地 〒386-8567 長野県上田市常田3-15-1
会場 信州大学 繊維学部「上田キャンパス」 総合研究棟
集会名称 日本生物高分子学会2014年度大会
  URL http://fiber.shinshu-u.ac.jp/fujii-lab/
主催者団体名 日本生物高分子学会
   URL http://www.jsb.gr.jp/

第24回イソプレノイド研究会例会

第24回イソプレノイド研究会例会 のお知らせ

URL: http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~yinagaki/Isoprenoids/isopurenoido_yan_jiu_hui_li_hui.html

開催日:2014年9月12日 (金)

会 場:岡山大学津島キャンパス内50周年記念館(2F大会議室)

会 費:1,000円~3,000円

主催者団体名:イソプレノイド研究会

URL:http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~yinagaki/Isoprenoids/isopuren

第19回日本病態プロテアーゼ学会学術集会

 第19回日本病態プロテアーゼ学会学術集会

URL http://jspp.kenkyuukai.jp/event/

開催日 :2014年8月8日~2014年8月9日
開催地: 大阪府豊中市
会 場: 千里ライフサイエンスセンター

12th International Symposium on Cytochrome P450 Biodiversity

 12th International Symposium on Cytochrome P450 Biodiversity のお知らせ

URL http://www.p450kyoto2014.com/index.php

日 時:2014年9月24日~2014年9月28日
開催地 :京都
会 場: 京都市国際交流会館

会長便り第6号:Reproducibility Initiative

日本生化学会会員のみなさん、

 

 今号では、学術論文にかかわる不正とはどんなことを意味するのか、そしてそれをなくすことが可能なのかを考えます。

 

学術論文での科学上の不正(scientific misconduct, scientific fraud)は、ねつ造(fabrication)、改ざん(falsification)、盗用(plagiarism)の3種類に分類されます。許容範囲を越えた“データの加工”と“既存記述の再使用”は、それぞれ改ざんと盗用にあたります。なお、自分のデータや記述を複数の論文で使うことは自己盗用(self-plagiarism)とされます。論文のねつ造については、研究自体が完全な作り話だった「Mark Spector氏によるATPaseの実験」が有名です。1980年代の初めに、“ATPaseの活性化に関わるタンパク質リン酸化カスケード”を報じる複数の論文がごく短期間のうちにJ. Biol. Chem.に掲載されました。当時大学院生であった私は、その論旨とデータの明快さに感心したことを記憶します。

大学を含む研究機関に対して、論文不正を防ぐ手段を講じるよう国が強く指導しています。そのひとつが、“コピー&ペースト”の存在を調べるコンピューターアプリケーションの導入です。これを使うと、調査対象論文に占める既存記述の割合がたちどころに算出されます。しかし、その数値に基づいて「不正」の有無を判定することは難しく、効果のほどはまだわかりません。なお、私たちのJBでも投稿された論文原稿の審査にあたりこの作業がすでに実施されています。国からの不正防止の指導は教育面にも及び、Collaborative Institutional Training Initiative(CITI)などの教育プログラムを使う授業の実施が推奨されています。CITIは医療倫理を学ぶ教材を開発し提供する機関として2000年に米国で組織されたもので、その後に対象が研究全般に広げられました。2013年にはCITI Japan Program(http://www.jusmec.org/defaultjapan.asp?language=japanese)が設立され、この組織が提供するeラーニング教材を使って研究倫理の授業を行う大学が増えています。

 

学術論文には、上記の「不正」とは別に“実験結果の再現性”という課題があります。ある期間に発表された生物医学分野の論文を調べてみると、結果が再現されたものは1割ほどに過ぎなかったという報告があります。論文として公にされる実験結果は、著者によって再現性が確認されているはずです。しかし、ほとんどの場合、それは著者が所属する研究室内で繰返し得られた結果であることを意味し、必ずしも他の研究者による再現実験が実施されている訳ではありません。真の意味での再現性を保証するためには、投稿前に第三者が追試実験を行う必要があります。これを実現するために、Reproducibility Initiative(http://validation.scienceexchange.com/#/reproducibility-initiative)が2012年に米国で設立されています(Science 337:1031)。この組織は、論文原稿の著者から追試実験が依頼されると、その実施を“advisory board”メンバーの所属研究機関に委託します。実験結果が再現されれば「認定証」が与えられ、さらに創業当時にはほぼ無条件でPLoS ONEに掲載されることになっていました(現在は少し事情が異なるようです)。もちろんこれには費用がかかり、当初では、その研究全体に要した額の1割を著者が支払うと説明されていました。この仕組みがうまく働けば再現性の問題は解決されるのでしょうが、費用だけでなく、研究成果が漏洩される可能性や発表時期が遅れてしまうという課題もあります。今のところ、このような煩雑なステップを投稿条件に盛り込むジャーナルは出てきていないようです。

 

実験科学の学術論文が成り立つ最低要件は、「適切な実験手法」、「結果の再現性」、「正当な結果提示」、及び「適切な結果分析」です。論文原稿を審査する過程でも、これらのすべてが満たされていることを判定するのは容易ではありません。ましてや、“偽りの記述”を見抜くのは至難の業です。さらに、上述した対策にも限界があるでしょう。学術論文の不正防止は、研究を実施して論文を発表する者自身の倫理感を高めることにつきると思われます。

 

次号ではジャーナルに投稿された論文原稿の審査について考えます。

 

2014年5月

中西義信

 

第1回FCCAシンポジウム FCCAグライコサイエンス若手フォーラム2014

第1回FCCAシンポジウム FCCAグライコサイエンス若手フォーラム2014のお知らせ

日時 2014年8月13日
開催地 名古屋市千種区不老町
会場 野依記念学術交流館(名古屋大学東山キャンパス)
会費 0円~4,000円

第47回酸化反応討論会

第47回酸化反応討論会のお知らせ

URL http://www.sci.kumamoto-u.ac.jp/~irie/sanka47/
開催日 :2014年11月14日~2014年11月15日
開催地: 熊本
会 場 :崇城大学市民ホール(熊本県熊本市中央区桜町1-3)
会 費: 3,000円~6,000円

第15回酵素応用シンポジウム

第15回酵素応用シンポジウムのお知らせ

開催日 2014年6月13日
開催地 愛知県北名古屋市九之坪西城屋敷51番地
会場 天野エンザイム  慈善堂ホール
集会名称 第15回酵素応用シンポジウム
  URL http://www.amano-enzyme.co.jp/jp/company/kouso.html
主催者団体名 天野エンザイム(株)
   URL https://www.amano-enzyme.co.jp/jp/index.html

日本ラクトフェリン学会第6回学術集会

日本ラクトフェリン学会第6回学術集会のお知らせ

開催日 2014年11月8日
開催地 茨城県つくば市
会場 エポカルつくば(つくば国際会議場)
集会名称 日本ラクトフェリン学会第6回学術集会
  URL http://lactoferrin.jp/event.html
主催者団体名 日本ラクトフェリン学会
   URL http://lactoferrin.jp/

第67回日本酸化ストレス学会学術集会

 第67回日本酸化ストレス学会学術集会のお知らせ

URL http://sfrrj67.umin.jp

日 時:2014年9月4日~2014年9月5日
開催地: 〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
会 場: 同志社大学今出川キャンパス 良心館

主催者団体名 日本酸化ストレス学会 URL http://sfrrj.umin.jp

 

国立高専教員募集説明会

国立高専教員募集説明会

日時:6月1日(日)13:30~16:30

場所:学術総合センター1階 特別会議室(千代田区一ツ橋2-1-2)

http://www.kosen-k.go.jp/joho_kobo.html

※可能な限り事前登録をお願いします。

 

CBI学会2014年大会

 CBI学会2014年大会のお知らせ

URL http://cbi-society.org/taikai/taikai14/index.html

開催日 :2014年10月28日~2014年10月30日

開催地:東京都江戸川区船堀4−1−1

会 場 :タワーホール船堀

会 費: 2,000円~23,000円

 

 

Kyoto Sangyo University(KSU) International Symposium:Cutting

Kyoto Sangyo University(KSU) International Symposium:Cutting のお知らせ

URL http://www.kyoto-su.ac.jp/department/nls/news/20140531_sympo.html

主催者団体名 京都産業大学総合生命科学部   URL http://www.kyoto-su.ac.jp/department/nls/

日時:2014年5月30日~2014年5月31日

開催地: 京都市 会場 京都産業大学むすびわざ館(〒600-8533 京都市下京区中堂寺命婦町1-10)

 

第53回NMR討論会

第53回NMR討論会

日時:2014年11月4日~2014年11月6日

会場:大阪大学コンベンションセンター、体育館(大阪府吹田市山田丘1-1)

主催団体:日本核磁気共鳴学会(http://www.nmrj.jp/

JBS掲示板を開設しました。

日本生化学会の会員のみなさん、

予告していた掲示板ができあがりました。名称は「JBS掲示板」です。どうかたくさん使ってみてください。

http://www.jbsoc.or.jp/forum/forum.php

学会ウェブサイトのトップページの左側にバナーがあり、それをクリックすると掲示板に導かれます。
記事の閲覧はオープン、投稿は会員限定です。記事を投稿するには会員番号とパスワードの入力が
必要です。

当面は記事の内容による掲載制限は行いませんが、個人や団体への誹謗や中傷であることが
明らかな投稿は事務局で削除します。

前にもお伝えしましたが、“生化学会のDORAへの署名”についてみなさんの考えを知りたいと思います。
これについて私からの投稿がありましたら、おおいに意見をお寄せください。
なお、意見くださる時には、私の記事へ「返信」するか、あるいは「DORAへの署名」をタイトルとする
新しい記事を投稿してください。

中西義信 


 

プロテイン・アイランド・松山 国際シンポジウム2014

プロテイン・アイランド・松山 国際シンポジウム2014

開催日 :2014年9月17日(水)
開催地: 愛媛県松山市
会  場: 愛媛大学

第88回日本薬理学会年会

第88回日本薬理学会年会のお知らせ

2015年3月18日~2015年3月20日

名古屋国際会議場

会長便り第5号:Sham journal

日本生化学会会員のみなさん、

 

今号と次号では学術論文にまつわる種々の問題を取り上げます。

 

ジャーナルに投稿した論文が採択されて刊行された後でも、著者はその内容の一部を変更することができます。ただしこれは、その変更が論文の結論に影響しない場合に限られます。文字や数値の修正、図表の微細な変更、著者情報の訂正、などがその例です。著者がジャーナル編集部に依頼して承認されれば、変更内容が“erratum”や“corrigendum”としてジャーナルに掲載されます。一方、結論が変わってしまうような大きな誤りが判明した時には論文内容の変更では済まず、多くの場合は論文そのものが取り下げられます(retraction)。撤回された論文は存在しなかったものとされ、その論文に基づいて授与された学位があればそれも取り消されることになります。2013年には、世界中で発表された約100万篇の論文のうち500篇ほどが撤回されたそうです(Retraction Watchというウェブサイトには論文の撤回や訂正に関する記事が載っています)。論文の撤回はそのジャーナルで公知され、それに至った経緯などが説明されます。撤回された論文の著者は信用を失うことになりますが、誠実に対処することでそれを最小限に留めることができるようです(Nature 507:389)。なお、論文撤回の原因がなんらかの科学的不正による場合は、著者は所属機関や学協会から制裁を受けることもあります。ちなみに、変更や撤回の記事には対象論文が引用されるため、そのたびに当該ジャーナルのImpact Factor値が大きくなります。 

 

また一方、近年では学術論文にまつわる構造的な不正が問題視されており、そのいくつかを紹介します。まず論文著者の売買です。昨年11月に、論文著者の売買を行う企業(組織)があると報じられました(China’s publication bazaar. Science 342:1035)。その仕組みとは、ジャーナルに採択された論文原稿を買い取り、筆頭著者や責任著者の「権利」を売るというものです。「料金」は、co-first authorco-corresponding authorのどちらかひとつで15,000 USドル、両方では「割引」が適用されるらしく25,000 USドルほどだそうです。このようにして、研究にまったく携わっていない新たな「著者」が追加された論文が発表されるのです。次の例は、偽のジャーナルウェブサイトの存在です。昨年3月に、実在するジャーナル名を語る架空サイトから投稿/掲載料をだまし取られる事件が報じられています(Sham journals scam authors. Nature 495:421)。利用されたジャーナルはウェブサイトを持っておらず、‘料金を払ったのに論文がまだ掲載されていない’という編集長への問合せが多発して発覚に至ったそうです。最後に紹介するのは、営利目的第一のオープンアクセスジャーナルです。今年の1月に、ウェブサイトScholarly Open Accessに“List of predatory publishers”というタイトルの記事が載りました。そこには、投稿/掲載料を払い込ませることを主たる目的とするとみられる出版社やジャーナルの名称が記されています。その数は477にのぼり、年々増加しているそうです。この記事の執筆者は、これらのジャーナルについて論文原稿の投稿、編集委員等への就任、論文の審査などを行わないようにとよびかけています。 

 

このように、学術論文の存在自体を揺るがしかねないさまざまな問題が存在しています。次号では“論文における不正をなくする手だて”を考えます。 

 

20144

中西義信

日本生物学オリンピック2014

日本生物学オリンピック2014 のお知らせ

申込期間:2014年4月1日(火)から5月31日(土)当日消印有効

詳細は 国際生物学オリンピック日本委員会  HP   をご覧ください。

国立環境研究所公開シンポジウム2014(奈良) 

国立環境研究所 公開シンポジウム 2014 開催のご案内

http://www.nies.go.jp/event/sympo/2014/index.html

テーマ:低炭素社会に向けて-温室効果ガス削減の取り組みと私たちの未来-

開催日・場所: 東京会場 2014年6月13日(金)12時から17時30分

        メルパルクホール(東京都港区芝公園2-5-20)

        奈良会場 2014年6月27日(金)12時から17時30分

        奈良県新公会堂(奈良県奈良市春日野町101)

 

国立環境研究所公開シンポジウム2014(東京) 

国立環境研究所 公開シンポジウム 2014 開催のご案内

https://www.nies.go.jp/event/sympo/2014/index.html

テーマ:低炭素社会に向けて-温室効果ガス削減の取り組みと私たちの未来-

開催日・場所: 東京会場 2014年6月13日(金)12時から17時30分

        メルパルクホール(東京都港区芝公園2-5-20)

        奈良会場 2014年6月27日(金)12時から17時30分

        奈良県新公会堂(奈良県奈良市春日野町101)

 

第55回高圧討論会

第55回高圧討論会 のお知らせ

徳島大学常三島(じょうさんじま)キャンパス

2014年11月22日~2014年11月24日

http://www.highpressure.jp/new/55forum/

生化学研究の道を歩んで~心に残る出会いと言葉神戸大学大学院 医学研究科
金川 基

奨励賞2013-5「生化学って面白い」と思ったのは、学部での生化学実習の時です。生体試料からタンパクを精製し、その酵素学的な特徴をひとつひとつ調べあげる実験が、ゲル上でCBBに染まっているにすぎなかったタンパクに生命的な息吹(=個性)を与えるような感覚を覚えました。教科書に書かれている酵素反応論が一気に身近に感じられた瞬間でした。このようなドラマチックな出会いがあったおかげか、今日まで20年近く生化学研究に携わっています。私は大学院時代、谷口和弥先生から、タンパク質リン酸化によるP型ATPaseの調節機構に関するテーマをいただき、リン酸化酵素の同定やリン酸化の生理的意義の解明に挑戦しました。ナイーブな膜型酵素の精製に苦心しましたが、諸先生・諸先輩の温かいご指導のおかげもあって、粘り強く実験できたことが、その後の研究人生の土台になったと思います。学位取得後は、筋ジストロフィー研究の世界的リーダーのひとり、キャンベル博士の下に留学しました。留学開始当初、英語も満足に話せなかった私はひとり、定量的タンパク結合実験系の構築に取り組んでいました。そんな折、ひとりの同僚がその実験系を取り入れ、ある病型の筋ジストロフィーでは、ジストログリカンの糖鎖修飾に異常がみられ、リガンド結合活性が低下しているというデータをだしたのです。糖鎖異常型筋ジストロフィー研究のさきがけとなる論文に、留学開始早々に立ち上げた生化学実験系が用いられたことは今でも幸運に、そして誇りに思います。それ以来、私は糖鎖異常型筋ジストロフィーの研究に入りこんでいくのですが、私の心に残る師の言葉があります。この場をおかりして、その言葉を紹介したく思います。ひとつは、”You are not a homerun batter, but I like your style aiming at a sure hit. Four hits equal a homerun and still keep a chance”。もうひとつは、”Only CNS papers (= homerun) help your carrier, so I want to help you guys”。ヒットとホームラン、どちらがお好みでしょうか・・・?この二つの言葉は相反する意味ではありますが、事ある度に思い出しては、自身の研究を見つめ直し、そして気を新たにする言葉です。私は現在、糖鎖修飾の生理的・病的な意義の解明とトランスレーショナル研究への発展を目標に疾患研究・治療研究に携わっていますが、これからも愛すべき生化学をベースとした研究の道を歩み拓いていきたいと思います。ホームランバッターではない私が今日まで研究を続けてこられたのも、よき指導者の先生や共同研究者の先生、同世代の研究仲間達、そして、優れた同僚に恵まれたお陰です。心から感謝しています。最後に、大学院時代の師、谷口先生がいつも私たちにくださる言葉を紹介したく思います。「良い仕事をすれば、どこかで誰かが見ていてくれる」。この言葉に励まされ、また、今日一日の研究を大事にしようという気持ちと生化学道を歩み続ける勇気が湧きあがってきます。

金川 基 氏 略歴

2001年    北海道大学大学院理学研究科化学専攻博士後期課程修了(生物化学:谷口和弥教授)
      同年ハワードヒューズ医学研究所/アイオワ大学医学部博士研究員(Kevin Campbell教授)
2006年 大阪大学大学院医学系研究科(戸田達史教授)
2009年 神戸大学大学院医学研究科助教(戸田達史教授)
2011年より現職

ニッチを知り、ニッチをつくる。慶應義塾大学医学部 / 国立国際医療研究センター研究所
田久保圭誉

奨励賞2013-4

 医学部医学科の学部教育カリキュラムにはそれほどきっちりとした研究に携わる教育プログラムは組み込まれていないため、研究に興味を持っている学生は自然とカリキュラム外で研究室に出入りするという行動に出ることが多いと思います。私もそうした一人で、医学部の学生時代に病理学教室で血管内皮細胞の低酸素応答についての研究に携わっていました。直接指導していただいた池田栄二先生からは、新しく系を作って、そこから得られたデータを一つ一つ吟味しながら進めていくことの楽しさと厳しさを教えていただくことができました。卒後は臨床研修することなしに直接研究者になりたいと考えて、当時熊本大学から慶應に赴任されたばかりの須田年生教授の研究室の門をたたくことにしました。
 研究室が注目している造血幹細胞は全ての血球細胞をつくるおおもとになる細胞です。哺乳類の体内では骨の中、骨髄に造血幹細胞は棲んでいて、周囲の微小環境(ニッチ)にあるニッチ細胞といわれる細胞からサイトカインやケモカインなどの様々なシグナルを受け取ることで維持されています。前駆細胞に比べると造血幹細胞は細胞周期に入っている分画が少なく、G0期(静止期)にある期間が非常に長いことが知られており、この特性を維持することが造血幹細胞ニッチの重要な機能であると考えられています。こうしたニッチがある骨髄の環境は他の臓器に比べると低酸素環境であると昔から想像されていました。私は、そうした環境にある造血幹細胞が低酸素応答のマスターレギュレーターの1つである転写因子HIF-1aの安定化を介して、細胞周期の静止期性と低酸素環境に適した解糖系メインのエネルギー代謝特性をそれぞれ保持していることを見出しました。つまり、低酸素環境という息苦しそうな環境であっても幹細胞にとっては好ましいニッチになるということになります。造血幹細胞の機能解析では連続骨髄移植実験による幹細胞活性の評価が必須です。セルソーターで単離した少数の造血幹細胞をレシピエントマウスに1次移植、2次移植、あるいはそれ以上の回数の移植を行い、それぞれ4か月ずつかかる解析を淡々と進めていくことになります。はじめは実験手技が安定せず、数か月待ってもまるでデータが得られない息の詰まるような時期を過ごしました。しかし、徐々に手技的に安定していくにつれ、仮説を裏打ちするデータが得られて、解析が順調に進行していくようになりました。
 気が付くと学部学生時代から十数年間ずっと細胞の低酸素応答にかかわる研究を続けることができていますが、それもサポートしてくれるニッチとなる研究室の環境があってこそであったと思います。自分も縁あって独立してニッチを作りはじめることになりましたが、一緒に研究する人が次のステップへ進めるようなニッチを準備していきたいと考えています。

田久保 圭誉 氏 略歴

平成15年3月  慶應義塾大学医学部卒業
平成19年3月  同大学院医学研究科修了 博士(医学)
日本学術振興会特別研究員、慶應義塾大学医学部助教を経て
平成23年12月より 慶應義塾大学医学部専任講師
平成26年4月より   国立国際医療研究センター研究所プロジェクト長(兼任)

感性を刺激するもの東京工業大学 フロンティア研究機構
中戸川 仁

奨励賞2013-3  大学院生に向けて、とのことでしたので、在り来たりな話題にはなりますが、研究テーマを決める際の一助になればと、私の経験を書かせていただくことに致します。
 私は学部生の時、ワトソンの「遺伝子の分子生物学」(赤と緑の上下巻の第4版です)を読む機会を得ました。メンデルの時代の話に始まり、生体高分子の化学的性質等、基本的な事柄が続き、DNAの複製、転写へと進みます。ここまでもとても面白く読むことができました。しかし、遺伝暗号の翻訳のメカニズムの詳説に入った時、それまでとは違う大きな衝撃を受けました。巧くできすぎてる!長年の進化の過程を経たとはいえ、偶然の積み重ねでこんなものができあがるなんて信じられない!と図書館で教科書を前に独り興奮したことを今でも思い出します。しかしながら、当時の私は、生命科学全般に漠然とした面白さを感じており、将来どういった研究に取り組みたいかについて明確な考えは持っていませんでした。大学院は大腸菌のタンパク質分泌機構を研究されていた京都大学の伊藤維昭先生(現 京都産業大学)の研究室に進みました。物質の透過障壁として細胞の自己を規定する生体膜を巨大なタンパク質分子が如何にして通り抜けるのか、という基本的な問題に魅せられ、研究を開始しました。伊藤先生、当時助手の森博幸先生、秋山芳展先生の御指導の下、研究は思いがけない方向へ大きく発展しました。研究が面白くて仕方なく、思い切り没頭しました。次から次へとアイデアが浮かび、それを検証するための実験を考え、次々と新しいことが明らかになっていきました。その中で、今日の私を支える多くのことを学ぶことができました。
 このような経験を振り返り、幸運だったと思うことの1つは、取り組んだテーマが私の感性を大いに刺激するようなものであったことです。テーマ選び(研究室選び)の時には意識できていなかったのですが、生命現象を支える精巧なメカニズムを解き明かすことが研究における私の最大の関心事であり、実際に取り組んだテーマがこれに嵌まったのでした。そして、学部生の時に興奮を覚えた教科書の一項目はそれに通ずるものであったことに後になって気が付きました。何かを知り、(単なる面白さを越えて)感性が刺激されると、知ったことのその先に自然と様々に考えが及び、また新たな疑問も生じるものです。これは言うまでもなく、研究を進める上での重要なプロセスです。また、そのようなテーマに取り組むことで、自身の様々な力が鍛えられていくように感じました。
 学位取得後、オートファジー研究のメッカともいえる大隅良典先生の研究室に加えていただきました。オートファジーの研究テーマには、生理機能から分子機構まで幅広い選択肢がありましたが、その時には、自分の感性は分子機構の研究でこそ良く働くと感じていたので、迷わずそのようなテーマを選びました(生理機能や疾患との関連の研究が華々しく展開されていますが、オートファジーは未解明かつ魅力的なメカニズムの宝庫でもあります)。大隅先生は勿論、多くの方からご助力をいただき、御陰様で良い成果が得られ、昨年は本会の奨励賞という栄誉ある賞をいただくことができました。
 数年前、大隅先生が研究室の学生さんに向けて、次のようなことを仰いました。若いうちに、自分が本当に面白いと思う論文を見つけなさい、そして(安易に流行を追ったり、役に立つかという観点でなく)自分がその論文のどこに惹かれたのかを大事にして研究テーマを選ぶと良い。大隅先生のこの御言葉は、上のような私が幸運に恵まれてできた経験を、自分の力でたぐり寄せるための具体的な助言だと思いました。教科書や論文だけでなく、色々な研究者の講演でも良いと思います。若いうちに色々な研究に触れる機会を持ち、どういった研究が自分の感性を刺激するのかを見出し、それに合ったテーマを選ぶことが、良い研究、自分にしかできない研究につながっていくように思います。

中戸川 仁 氏   略歴
2002年    京都大学大学院 理学研究科 博士課程修了
2002年    日本学術振興会 特別研究員(PD)
2005年    基礎生物学研究所 助手/助教
2006-2010年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2009年    東京工業大学 フロンティア研究機構 特任助教
2011年-現在 同所属 特任准教授

四十にして惑わず奈良先端科学技術大学院大学
末次 志郎

奨励賞2013-2この度は、名誉ある日本生化学会奨励賞を頂き身に余る光栄でうれしさをかみしめています。
大学入学当時、何となく研究者、あるいは、学問を志していた私は、細胞の形態形成を学ぼうと、当時東大医科研にあった竹縄忠臣研究室の門をたたきました。そこでは、現大阪大学の三木裕明先生らにより、シグナル伝達が細胞のアクチンをどうやって動かす仕組みがつまびらかにされるところでした。次いで、アクチンの制御タンパク質の研究から、脂質膜の形状をつかさどる「鋳型」となると考えられるBARドメインを持つタンパク質群の同定に至りました。考えてみれば、細胞の形状というのは、アクチンなどのタンパク質が重要な役割を果たすことは明らかなのですが、その本質は、脂質膜の形状です。しかし、タンパク質や遺伝子ばかりに目が向き、脂質膜の重要性は、なかなかすぐに頭に思い浮かぶ物ではありませんでした。幸いなことに、理化学研究所の嶋田睦先生、村山和隆先生、横山茂之先生らの協力で、BAR ドメインタンパク質の立体構造の解明に成功し、その結果、タンパク質の立体構造を脂質膜の「鋳型」として用いることで、細胞の形態形成が行われることを示すことができました。このタンパク質の立体構造による形態形成というあたらしい概念は、様々な分野を統合して初めて可能で有り、とても私一人の力ではできない研究でした。このような経験から、現在もなるべく新しい技術を取り入れ、分野横断的な研究をできるように心がけていますが、反面、いろいろな分野を包括した研究は難しく、ともすれば散漫になりがちです。論語には「三十にして立つ。四十にして惑わず。」とありますが、私も2014年には40才になります。惑わずに、明確な見通しと方法論を持って自分の研究を切り拓いていきたいと考えています。細胞の分化と形態変化は密接な関係にありますが、それはやはり原因ではなく結果なのでしょうか?細胞の形態形成は本当に細胞の分化や脱分化にとって必要不可欠な意味があるのでしょうか?あるいは、がん化において、細胞は必ず形態変化を伴う必要はあるのでしょうか?これをうまく解決可能な問題に、願わくば、BARドメインを持つタンパク質の制御、アクチン細胞骨格の制御系、あるいは、BARドメインタンパク質の分子集合などの問題に落とし込み、解明していきたいと考えています。これからも皆様のお力添えをどうぞよろしくお願い致します。

末次 志郎 氏 略歴
1999年4月~2002年3月  日本学術振興会特別研究員(DC1) (竹縄忠臣 教授)
2002年4月~2006年12月 東京大学医科学研究所 腫瘍分子医学分野 助手(竹縄忠臣 教授)
2006年10月~2010年3月 科学技術振興機構さきがけ研究者
                                         (生命システムの動作原理と基盤技術、中西重忠研究総括)(兼任)
2007年1月~2009年6月  東京大学分子細胞生物学研究所 若手フロンティア研究プログラム 講師 
2009年7月~2014年1月  東京大学分子細胞生物学研究所 細胞形態研究分野  准教授
2014年2月〜         奈良先端科学技術大学院大学 バイオサイエンス研究科 分子医学細胞生物学 教授

酵素の声に耳を傾けなさい名古屋大学 細胞生理学研究センター
阿部一啓

奨励賞2013-1私が胃プロトンポンプの研究をする契機となったのは、北海道大学在学時、恩師である谷口和弥先生と出会いでした。谷口先生はナトリウムポンプが専門で、イオン能動輸送の重要性とダイナミックな構造変化の熱心なお話しを伺ううちに、当時化学を学んでいた私は、進化淘汰圧が生み出した生体分子の複雑さと驚異的にパワフルで効率的なマシーナリーの作動機構を理解したいと思うようになりました。谷口研で研究を始めるときには、何事も極端なことを好む性分によって、研究分野の主流であったナトリウムポンプではなく、胃の内部をpH1(細胞内部はpH7なので、内外でのH+濃度差は100万倍)にまで酸性化できる胃プロトンポンプ H+,K+-ATPaseを研究対象と定めました。当時は機能解析が中心で、RIに籠って実験をしては、谷口先生始めスタッフの先生、研究室の先輩(今回奨励賞を受賞された金川さん)と結果の解釈をディスカッションする日々が続きました。谷口先生は一介の大学院生である私を、一人の科学者として扱ってくださいました。これは良い面だけではなく、実験が不十分な場合には納得がいくまでとことん議論することも多くありました。『Your enzyme would like to talk to you, why you close your ears?』というのが先生の教えで(留学先でPost博士が仰ったそうです)、実験データは非常に細かく分析してどんな些細なことも見落とさないように叩きこまれました。P型ATPaseの分野では当時、豊島先生によって筋小胞体カルシウムポンプの立体構造が次々と決定され、これまでマンガで描かれていたポンプが実体として理解されるようになってきました。北大での学位取得後、酵素の声を聞くだけでは飽き足らず姿を見てみたくなった私は、膜タンパク質の構造解析で第一線の研究者である当時京大の藤吉教授に、H+,K+-ATPaseの構造解析に取り掛かりたい旨をご相談しました。藤吉さんは、構造解析など全く知らない、どこの馬の骨とも分からぬ私を快く受け入れてくださり、十分すぎるほどサポートして下さいました。一緒に結晶化に取り組んでくれた西澤君、構造解析を一から教えてくれた谷さん、電子顕微鏡の使い方を叩き込んでくれた小林さん始め、研究室のメンバーとの協力関係が、H+,K+-ATPaseの電子線結晶構造解析には不可欠でした。また構造解析と組み合わせることで、酵素の声を聴く機能解析実験はその威力を発揮してくれました。

この度、日本生化学会奨励賞という分不相応な大変名誉ある賞を頂けたのは、上述した多くの恩師、先輩、同僚のお陰です。振り返ってみると自分は一体何をしたのか?と思うばかりですので、振り返るのはやめます。今後もH+,K+-ATPaseの声に耳を傾け、その姿を露わにし、その作動機構を詳らかに理解する為に、あらゆる手段を用いてこれに取り組んでいきたい所存です。

阿部 一啓 氏   略歴
2003年   日本学術振興会特別研究員 (DC2)
2004年   北海道大学大学院理学研究科 博士後期課程 修了 博士(理学)
2004年   京都大学大学院理学研究科 生物物理学教室 藤吉研究室
                 日本学術振興会特別研究員 (PD)
2008年   バイオ産業情報化コンソーシアム研究員
2010年   京都大学特定研究員 (産官学連携)
2011年   名古屋大学 細胞生理学研究センター 助教
              (兼務同学創薬科学研究科)

フォーラム2014:衛生薬学・環境トキシコロジー

フォーラム2014:衛生薬学・環境トキシコロジー のお知らせ

開催日 2014年9月19日~2014年9月20日
開催地 茨城県つくば市
会場 つくば国際会議場
会費 4,000円~9,000円
集会名称 フォーラム2014:衛生薬学・環境トキシコロジー
  URL http://www.senkyo.co.jp/eiseiforum2014/
集会概要 日本薬学会 環境・衛生部会は、疾病予防や健康維持・増進に関する学術・研究の推進に目標を置き、関連する基礎および応用分野の研究者の研究発表、知識の交換ならびに研究者相互間の連携の場を提供することを目的として活動を行っております。本部会におきましては、近年の予防医薬学の重要性や健康志向の高まりを認識して、生体内外の健康障害性物質や微生物の問題を主要な研究課題として位置づけると共に、ヒトを含めた多様な生物種の共存に必要な環境問題にも鋭意取り組んでおります。本部会では、重要な活動の一つとして、毎年「フォーラム:衛生薬学・環境トキシコロジー」を開催して おります。本フォーラムは健康と環境に関わる大学、行政および企業等の研究者が一堂に会し、最新の知見について報告し、意見を交換することにより自己の研鑽に努め、広く社会に貢献することを目的としております。
主催者団体名 日本薬学会 環境・衛生部会
   URL http://bukai.pharm.or.jp/bukai_kanei/index.html

認知症研究を知る若手研究者の集まり 2014

開催日 2014年7月26日~2014年7月27日
開催地 神奈川県湯河原町
会場 和光純薬湯河原研修所
集会名称 認知症研究を知る若手研究者の集まり 2014
  URL http://dementia.umin.jp/wakate/index.html
主催者団体名 日本認知症学会
   URL http://dementia.umin.jp
連絡先氏名 及川尚人
   電話 0562-46-2311

日本医学会特別シンポジウム

日本医学会特別シンポジウム

~第29回日本医学会総会2015関西プレイベント~

http://jams.med.or.jp/symposium/index.html

大阪大学総合学術博物館第7回特別展

大阪大学総合学術博物館第7回特別展

漢方今昔物語 生薬国産化のキーテクノロジー

http://www.museum.osaka-u.ac.jp/

(独)理化学研究所和光地区一般公開

(独)理化学研究所和光地区一般公開

平成26年4月19日(土)9:30 から 16:30(入場は16:00まで)

開催場所:埼玉県和光市広沢2-1 (独)理化学研究所和光地区

電話:048-467-9443

ホームページ:http://www.riken.jp

 

 

会長便り第4号:Negative data論文

日本生化学会会員のみなさん、

 

前号に引き続き、学術雑誌(ジャーナル)の形態の移り変わりについて考えます。ここでは、新しい編集方針を持つ三種類のジャーナルを取り上げます。

 

最初は、“publish first, judge later”をうたうPLoS ONEについてです。これは前号で紹介したPLOS journalsのひとつで、2007年に創刊された電子版のみのopen accessジャーナルです。このジャーナルの特徴は投稿された論文原稿の採択基準(Publication Criteria)にあり、審査員は「研究成果の重要性」は考慮せずに「方法論の正当性」のみを判定します。つまり、標準的な手法で実験操作と結果の解析が行われ、妥当な解釈に基づいた結論が記述されてさえいれば、論文原稿が採択されます。そして、論文内容の評価は掲載後に読者によってくだされるのです。ウェブ上で論文ファイルを開くと上部に「Comments」のバナーがあり、そこからコメント欄に入って意見を書き込むことができます。創刊時の編集者は“このジャーナルでは論文掲載は研究の終点ではなくディスカッションの開始点である”と述べています。掲載後の論文の内容や意義がウェブ上で盛んに議論されるのであれば、このような編集方針のジャーナルは存在価値を持つのかもしれません。

 

二つ目は、ネガティブデータを記述した論文を掲載するジャーナルの登場です。ここでのネガティブデータとは、“適正に実施された実験において作業仮説が否定されることが判明した”場合などの結果を指します。ネガティブデータの公表は他の研究者による不必要な実験を省くとともに定説の覆しに寄与することにあるという考え方のもとに、複数のジャーナルが創刊されています。それらにはJournal of Negative Results in BiomedicineThe All-Results Journals: BiolJournal of Pharmaceutical Negative Resultsなど生化学関連分野のものが含まれ、編集方針に基づけば前出のPLoS ONEもこの仲間に入ります。

 

最後は、投稿前の論文原稿を載せるジャーナルです(serverと称されているのでジャーナルに含めるのは適切でないかもしれません)。物理学の分野に、1991年に開設されたarXiv(アーカイブ)というopen accessのサーバーがあります。これは「preprint server」とよばれ、研究者は作成した論文原稿をまずこのサーバーに登録(掲示)します。すると、その内容についてウェブ上で読者による議論が行われ、著者は出された意見などに基づいて原稿を改訂してゆきます。ある物理学者のウェブサイトには、“まずarXivに登録してその後にジャーナルに投稿することが一般的”と書かれています。多くの出版社はarXivでの論文原稿の掲示を「出版」とはみなさいため、著者は議論を踏まえて最終化された原稿をジャーナルへ投稿することができるのです。arXivには毎月5000にのぼる原稿が新しく登録されているそうです。物理学の分野では、解決されるべき課題が限定されており、かつ純粋に研究内容だけが評価の対象とされるため、このような研究成果公表のやり方が可能なのかもしれません。そして、生命科学分野でも同じような仕組みとして、Cold Spring Harbor Laboratoryが運営するbioRxiv(バイオアーカイブ)が201311月に登場しました。このサーバーに登録された論文原稿はまだ多くないようですが、将来はこれがarXivのような役割を担い、生命科学の分野でも論文原稿の「bioRxivへの登録→ウェブ上での議論→改訂→一般ジャーナルへの投稿」が通常のプロセスになるかもしれません。

 

このようなジャーナル形態の移り変わりを俯瞰すると、研究成果公表のあり方が“実験データをウェブサーバーにデポジット(登録)する”方向に進んでいるように感じられます。今のところは、新しい形態(編集方針)のジャーナルもデータに基づく結論を著者が主張する形式をとっています。しかし将来は、“個々の研究者はデータを登録するだけ”で、別の人たちがそのデータを多面的かつ広い視野から解釈して結論が導かれるようになるかもしれません。そこにはもはや、インパクトファクターはおろか論文の著者すらも存在しないでしょう。個々の研究者の評価はどうなるのかという問題はありますが、科学と技術の発展は人類の繁栄のためにあるのだとすれば、これこそが理想的なジャーナルの姿なのかもしれません。

 

次号では、ジャーナルでの論文掲載にまつわる問題に触れます。

 

20143

中西義信

 

(追記)

本学会のウェブサイトにさまざまな変化が生じつつあります。この「会長便り」の掲載に続き、「JB編集委員長より」が載り、今月初めには生化学誌の電子版が掲載されました。また、トップページの左側にある「企業広告」のバナーにお気づきでしょうか(学会財政健全化対策のひとつです)?そして近々、「学会掲示板(仮称)」が設けられます。これは、会員間で意見のやりとりを行うもので、学会執行部への会員からの要望なども書き込むことができます。自由な意見交換も行われますが、“本学会のDORAへの署名(会長便り第1号を参照)”や“大会運営のありかた”など、話題を限って討論することにも利用したいと思っています。どうかご期待ください。 

第17回日本医学会公開フォーラム

第17回日本医学会公開フォーラムのお知らせ

平成26年6月21日(土)開始時間13時・終了時間16時

http://jams.med.or.jp/

 

JB編集委員長より を掲載しました。

JB編集委員長より を掲載しましたのでぜひご覧ください。http://www.jbsoc.or.jp/chiefeditor/jb01.html

会長便り第3号:Open-accessジャーナル

 日本生化学会会員のみなさん、

 

今回と次回とで、私たちが研究成果を公表する主要な場である学術雑誌(ジャーナル)のありようについて考えたいと思います。 

 

生命科学の分野では、ほぼすべてのジャーナルが電子化されて久しく、冊子体の発行をやめて電子版のみになったものも多く見られます。生化学系ジャーナルの老舗Journal of Biological Chemistryの冊子体もなくなりました。“電子ジャーナル”は迅速かつ効率的な検索を可能とし、自分が望む内容の論文を瞬く間に探し出すことができるのはもちろん、自分の研究分野に近い論文の出版を電子メールで知らせてくれるサービスもあります(Science 343:14)。論文をチェックする方法はこの20年ほどの間に、「雑誌をぱらぱらめくる」から「PCで最新号の目次を見る」→「最新号をキーワード検索する」となり、さらに「“論文見つかりアラート”がスマートフォンの端末に届く」のように変化しました。もはや“少し離れた領域の論文を読んでアイデアがひらめく”ことは望むべくもありません。論文の発表と閲覧の電子化は、さまざまな手間や時間・費用を軽減する効果を与えたものの、マイナス面も生み出していることを頭におく必要があるかもしれません。 

 

ジャーナル購読の形態にも大きな変化が起こりました。個別に発行されていたジャーナルを大手の出版社が傘下に収める動きが広まり、多種類・多数のジャーナルを持つ“メガ出版社”が誕生しました。ElsevierSpringerがその代表であり、私たちのJournal of Biochemistryも現在はOxford University Pressが刊行するジャーナルのひとつになっています。メガ出版社は“パッケージ商品”を販売します。これは、複数のジャーナルをグループ化して一括販売する仕組みで、そこに含まれるジャーナルの個別購読料の総額よりも低いパッケージ価格が設定されています。パッケージにはあまり利用されないジャーナルも含まれる場合が多いのですが、購読契約したジャーナルの数を競う大学の図書館はこぞってこのパッケージを買い、その結果としてジャーナル購読に充てる費用が大きく膨らみました(私の勤務先では年に数億円がこれに投じられています)。年々増大する購読料に困った大学は図書館が連携する組織などを通じて対策を講じようとしており、広まりつつある大学での研究成果リポジトリー(大学職員が発表した論文の最終原稿などを公開する制度)はその例と言えるでしょう。米国NIHは納税者のために、自身が提供した研究費により得られた成果を記述する論文を無料公開して欲しいと要望していますが、大手の出版社がこれに応じる気配はないようです。

 

一方で、open-accessジャーナルとよばれる、購読料を支払わなくても論文を読むことができる電子ジャーナルも存在します。2002年に登場したBioMed CentralBMC)は、幅広い学問領域をカバーするopen-accessジャーナル群を刊行しています。翌2003年にはPublic Library of SciencePLoS Biologyを創刊し、その後に他の学問領域のジャーナルが加わりPLOS Journalsとなりました。2012年には、Randy Schekman氏を編集長としてeLifeが鳴りもの入りで創刊されました。eLifeの前にはProceedings of the National Academy of Sciences of U. S. A.の編集長であったSchekman氏は、2013年にNovel Prize Physiology or Medicineを受賞し、昨年12月にはNatureScienceCell3つのジャーナルを取りあげて“私は商業主義にはしるこの3誌にはもう論文原稿を投稿しない”と発言して話題になりました。それでは、なぜopen-accessジャーナルの論文は購読手続きなしに読めるのでしょうか。それは、読者ではなく著者が閲覧に要する代金を負っているからです。著者がジャーナルに支払う費用はかなり高額で、BMCPLOSでは2,000 USドル前後を要します。さらに、Elsevier傘下のCell Pressが最近に創刊したopen-accessジャーナルCell Reportsの掲載料は5,000 USドルに設定されています。eLifeは米国のHoward Hughes Medical Institute、ドイツのMax Planck Society及び英国のWellcome Trustのスポンサーシップを受けており、掲載料は取らないとされています。全体がopen accessでなくても掲載された論文のいくつかが無料公開になっているジャーナルも増えています。著者は採択された論文をopen accessにするかどうかをジャーナル側からたずねられ、これを選択した場合の費用もおおむね高額です。たとえば、Journal of Biochemistryでの無料公開の費用(Open Access charge)は3,000 USドルです。Open accessが広まれば大学などの研究機関の経済的な負担は軽くなりますが、出版社が懐を痛めるわけではなく、論文を投稿する研究者への負荷が大きくなる仕組みができあがっているのです。

 

研究費申請の際には論文投稿に要する費用を計上することができます。今のやり方でのopen accessが普及すると、その項目に書き込む数字が大きくなり、研究費のうちの実験に充てられる金額が縮小してしまいます。私は、会員間で意見を交換し、この状態の改善をめざした学会としての働きかけの方向を探りたいと思っています。

 

次号では、各ジャーナルが掲載する論文の多様化に触れます。

 

20142

中西義信

平成25年度独立行政法人海洋研究開発機構研究報告会

平成25年度独立行政法人海洋研究開発機構研究報告会「JAMSTEC2014」開催のご案内

http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20140205/

日時:平成26年3月5日(水)13時00分 ~ 17時30分

場所:東京国際フォーラム ホールB7(Bブロック7F)

第38回内藤コンファレンス

第38回内藤コンファレンス

Molecule-based biological systems 生物システムの物質的基盤

2014年10月7日(火)~10日(金)

http://naito.umin.jp/

 

2014FAOBMBリサーチエクセレンス・アワードのお知らせ

 

GUIDELINES FOR THE FAOBMB AWARD FOR RESEARCH EXCELLENCE(PDF56KB)

 

NOMINATION FORM FOR THE FAOBMB AWARD FOR RESEARCH EXCELLENCE 2014(Word24KB)

 

2014FAOBMBアントレプレナーシップ・アワードのお知らせ

 

GUIDELINES  FOR THE FAOBMB ENTREPRENEURSHIP AWARD(PDF64KB)

 

APPLICATION FORM FAOBMB ENTREPRENEURSHIP AWARD (2014) (Word36KB)

IUBMB-FAOBMB Conference の Young Scientist Programのお知らせ

 IUBMB-FAOBMB Conference の Young Scientist Programのお知らせhttp://bmb2014.sinica.edu.tw/c_young_scientist_program.php

第88回日本生化学会大会(神戸ポートアイランド)

第88回日本生化学会大会、第38回日本分子生物学会 合同開催

開催日 2015年12月1日(火)~4日(金)
開催地 神戸市(神戸ポートピアホテル、神戸国際会議場、神戸国際展示場)
大会会頭 遠藤斗志也 (京都産業大学総合生命科学部)

研究材料の受渡しに関する新しい規則「名古屋議定書」の発効について

名古屋議定書の国内措置 (海外からの研究用生物試料取扱いの国内ルール)への対応についての重要なお知らせ(PDF231KB)

バックナンバー 2014年-2015年

第1号 : DORAによる論文評価標準の提言

第2号h indexによる論文業績の評価

第3号 : Open-accessジャーナル

第4号 : Negative data論文

第5号 : Sham journal

第6号 : Reproducibility Initiative

第7号 : Peer Review

第8号 : Rubriq Scorecard

第9号 : Reviewer Experiment

第10号: Author’s Responsibility

第11号: Thinking in Japanese

第12号: URA

第13号: Lip-sync conference

第14号: To make women visible

第3回大規模アンケート報告書(男女共同参画学協会連絡会)

第3回大規模アンケートの報告書(「科学技術系専門職の男女共同参画実態調査」男女共同参画学協会連絡会(2013))が連絡会Webサイトに掲載されましたので、お知らせいたします。

 

男女共同参画学協会連絡会WEBサイト(大規模アンケート)

http://annex.jsap.or.jp/renrakukai/enquete.html

 

「科学技術系専門職の男女共同参画実態調査」 男女共同参画学協会連絡会(2013)PDF版(10.4MB)

(回答受付期間 2012年11月1日~12月14日)

 

代議員が選出されました.

2013年5月に公示された代議員選挙は終了しました.選出された代議員の名簿は こちら(PDF126KB)をご覧ください.

日本版NIHの創設について、7学会共同で緊急声明を発表しました.

現在、政府は 日本版NIH構想(PDF242KB)の策定を検討しております。 日本生化学会は、6月10日に、分子生物学会、免疫学会、癌学会、神経科学学会、細胞生物学会、ウイルス学会とともににおける、「健康医療分野における研究助成のあり方について」 (PDF98KB)に関する7学会共同声明を発表しました。

生命現象の分子基盤解析九州大学大学院理学研究院 生物科学部門
小柴 琢己

私が学位h25_2[1]を取得してから早12年が過ぎようとしています。大学院生当時、私は北海道大学・新田勝利教授のもとで、球状タンパク質のフォールディングに関する熱力学的な解析(生物物理学)を行っておりました。卒業が現実味を帯びてきたミレニアム(2000年)辺りに、今後の進路について真剣に考え始めるようになりました。今思えば非常に安直な思い付きだったのですが、卒業後はとりあえずアメリカへ渡り、そこで何年か研究生活を行いたいと考えておりました(その先まではあまり深く考えずに)。アメリカを留学先として選んだ理由としては、非常にライフサイエンス分野の研究レベルが高いことや、これまでの研究と少し方向性を変える際に異国の方が気兼ねがない点、また当時、野茂投手(ドジャース)が大リーグで華々しい活躍を魅せていたことも大いに私の気持ちを昂らせてくれました。

 そのような時に、Peter Kim教授(現・Merck)らにより発表された、ある論文(Chan et al., Cell, 1997)が私の目に留まったのです。その論文の詳しい内容については割愛するとして、簡単に説明すると「ウイルスが細胞に感染する過程を分子レベルで綺麗に説明したもの」でした。この時に、これまで生体物質として捉えていたタンパク質が生命現象と本当に繋がっていることを肌で感じた瞬間でした。(教科書的には、酵素が生化学的な現象を調節していることは理解していたつもりでしたが。)結局、この論文のファーストオーサーであったDavid Chanの研究室(カリフォルニア工科大学)に留学することになり、前半はHIV-1に関する研究、後半は研究テーマが変わり、現在まで続くことになる「ミトコンドリア」に関する研究を上記の点を意識して行ってきました。

 私たちがいま取り組んでいるミトコンドリア・ダイナミクス(現象)は、ようやくその認知度が徐々に増してきてはいますが、未だその生理的な意義をはじめ、分子レベルでの作用機序など、不明な点が多く存在しており、今後の研究課題としては事欠かない状況です。これからどのような切り口で研究を展開していくのか? この問いには、もちろんミトコンドリア・ダイナミクスに関与する様々な生理機能を突き詰めたいと答えますが、やはり最終的には分子レベルでその生命現象を解き明かせれば研究冥利に尽きるのですが。

観たいものを観る努力と才能国立遺伝学研究所 構造遺伝学研究センター
伊原 伸治

蛋白質を精h25_1[1]製してその特性を決める、明快な研究手法と蛋白精製の困難さに魅せられ、大阪大学の谷口直之先生の生化学教室の門を叩きました。なんとか学位をいただけるだけの仕事をして、さてポスドク先を選ぶにあたって、何の研究をしようと悩んでいました。生化学のみならず遺伝学を使えば面白い研究ができるのではないかと考え、当時理研CDBにおられた西脇清二先生の研究室で、線虫C. elegansの研究を始めました。理研CDBは、世界屈指の研究施設で、週ごとにあるセミナーでは、様々な生命現象を美しいイメージングで捉えたセミナーを聞くことが出来ました。そこで漠然とイメージングを取り入れて研究したいと考えるようになりました。

 ポスドクとして最初の論文を出した頃、Duke大学のDavid Sherwoodは独立したばかりの新進気鋭の若手研究者でした。彼の報告した細胞浸潤の実験モデルに魅せられた私はノースカロライナ州まで押しかけ、留学させてくれと頼み込みました。次年度に彼の研究室に無事に入ることができましたが、残念なことに研究をする予定だった細胞浸潤に破綻を示す変異体は、他のポスドクが既に手をつけていました。少しがっかりはしたものの、可視化基底膜と浸潤細胞は綺麗で毎日夢中で顕微鏡を観ていました。するとあるときに面白い事に気づきました。

 浸潤細胞は基底膜に穴を開けるのですが、その穴の大きさが発生段階で全く違うのです。初めは個体差だと思っていたのですが、どの個体をみても、穴の大きさは規則正しく拡大します。そこで穴の大きさを制御している分子機構が必ずあると確信して、その大きさがどうやって制御されているか?その解析に取り組むことにしました。この研究過程で常々感じていたのが、観ることの大事さです。浸潤は細胞と細胞外マトリックスが関わる複雑な現象ですが、それを定量的に取り扱うために、きちんと観ることが必要です。穴のサイズを研究してみたいと思っても、正確に観ることが出来なければ、研究をすることはできません。そして一番大事なのは何を観るか、です。可視化しても、“いい目”を持っていないと面白い現象を見逃してしまいます。

 周りからの適切なサポートそして光学機器の進歩も、研究を助けてくれました。ある蛍光蛋白質でマークした基底膜を作ったのですが、定量的に測定する事はできませんでした。そこで最新のEM-CCDカメラを購入して測定したところ、必要にして十分なシグナルを得ることができました。この基底膜の可視化は、現在行なっている基底膜の形成及び維持の研究へと展開しています。

 研究はいつも予想通りに進みませんが、新たな視点、新たな技術を取り入れることで突如としてブレークスルーを起こすことがあります。30代も終盤にさしかかりましたが、未踏の面白い現象を見出すことのできる“いい目”は、どうやったら身につくのか、まだわかりません。また研究の方向性を決めるにあたり、なにが一番の近道なのか、迷うばかりです。迷ってはいるけれども、研究を楽しみ、まだ字もよめないのに毎日楽しそうに絵本をみている1歳の息子にまけないように、毎日楽しく顕微鏡を覗いていこうと思っています。最後になりますが、これまでにお世話になりました諸先生、先輩、後輩の皆様に、この場をお借りして心より感謝いたします。