千里ライフサイエンスセミナーX2『脳免疫機能の生理から病理まで』

1.日時:2025年7月29日(火)10:30~16:20(WEB配信併用)

2.場所:千里ライフサイエンスセンタービル 5F サイエンスホール
     (大阪メトロ御堂筋線・北大阪急行 千里中央駅 北口すぐ)

3.コーディネーター  
小泉 修一  山梨大学・医学部長、同大学院・医学域長、同大学院総合研究部医学域 薬理学講座 教授
和氣 弘明  名古屋大学大学院医学研究科 機能形態学講座 分子細胞学 教授

4.開催趣旨:
  脳は神経細胞が織りなす複雑なネットワークの活動により機能すると考えられてきたが、脳には神経細胞よりも多い数のグリアが存在している。今世紀に入ってからグリア研究は格段に進歩し、脳の生理・病態生理は神経・グリア両細胞のコミュニケーションにより実現していることが明らかにされつつある。ミクログリアは脳の免疫細胞であるが、免疫細胞としての役割を遙かに超え、情報処理・発信、という脳の中核機能制御で中心的な役割を果たしている。またこのようなグリアを介した情報のやりとりは、脳に閉じる事なく、脳と末梢の臓器・細胞とのコミュニケーションにおいても重要であることが明らかとなってきた。これには近年のグリア関連の事象について、1分子から脳全体までを「見る」技術、「操る」技術、網羅的に「知る」技術等の、素晴らしい技術革新が進んだこと、さらに末梢と神経-グリアを繋ぐ様々な分子が明らかになってきたこと等による。本セミナーでは、グリアを介した脳免疫連関についての最近の知見を、これら最新技術の進歩を踏まえて議論する。

5.プログラム(演題および演者) 
10:30-10:35 挨拶 
       審良 静男 (公財)千里ライフサイエンス振興財団 理事長
10:35-10:50 はじめに 
       小泉 修一 山梨大学・医学部長、同大学院・医学域長、
            同大学院総合研究部医学域 薬理学講座 教授
10:50-11:30 「病態におけるグリア細胞の変容」
       和氣 弘明 名古屋大学大学院医学研究科 機能形態学講座 分子細胞学 教授
11:30-12:10 「末梢免疫細胞による脳の疾患制御」
       伊藤 美菜子 九州大学 生体防御医学研究所 アレルギー防御学分野 准教授
             -昼食-
13:20-14:00 「エクソソーム解析から目指す、自閉スペクトラム症の新たな病態解明」
       星野 歩子 東京大学 先端科学技術研究センター 細胞連関医科学分野 教授
14:00-14:40 「認知症病態を司るミクログリアの可視化と制御」
       樋口 真人 国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 量子医科学研究所
       脳機能イメージング研究センター センター長、
       大阪公立大学大学院医学研究科 病因診断科学 教授
             -休憩-
14:50-15:30 「脳神経回路の構造改変とグリア機能」
       岡部 繁男 東京大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学分野 教授
15:30-16:10 「グリア細胞置換による脳機能制御」
       小泉 修一  山梨大学・医学部長、同大学院・医学域長、
       同大学院総合研究部医学域 薬理学講座 教授
16:10-16:20 おわりに
       和氣 弘明 名古屋大学大学院医学研究科 機能形態学講座 分子細胞学 教授
  *会終了後、交流会(名刺交換会)を開催します。是非、会場にお越し下さい。

6.参加費:無料

7.定員:100名(WEB配信500名)要事前申込

8.申込方法:
  参加希望者は、当財団のホームベージの「参加申込・受付フォーム」から
  7月24日(木)までにお申込み下さい。
  https://www.senri-life.or.jp/event/3040/
  定員になり次第締め切ります。
  参加予定者には、「参加案内」を送付します。また、WEB参加者には開催日前に参加方法をお知らせします。
           
9.主催:公益財団法人 千里ライフサイエンス振興財団