花王科学賞(顕彰) (公財)花王芸術・科学財団

 

2024年度花王科学賞受賞候補者の推薦要領
公益財団法人 花王芸術・科学財団

 

1. 花王芸術・科学財団の事業
当財団は「花王芸術文化財団」として花王100周年を記念して平成2年(1990年)に設立され、発足以来、美術・音楽分野の芸術活動に対する幅広い助成・後援の事業を進めて参りました。平成9年4月、名称を「財団法人 花王芸術・科学財団」に変更し、新しい目的を掲げ大幅に事業を拡大致しました。従来の芸術文化活動の助成・支援を発展的に継続すると共に、新たに科学技術分野の研究助成・支援や現在の芸術文化、科学技術の枠組にとらわれない、文・理を融合した総合的研究の支援を行います。さらに平成11年度からは顕彰事業を加え、花王研究奨励賞の贈呈を行っております。設立20周年を迎えた平成22年10月、公益認定を受け、名称を「公益財団法人 花王芸術・科学財団」に変更し新たなスタートをいたしました。更に、平成28年度よりは、科学分野の研究助成および顕彰事業を一層発展・強化することを目指し、名称を「花王科学奨励賞」(研究助成)、「花王科学賞」(顕彰事業)と変更致しました。当財団はこれらの事業を着実に実行し、その成果を広く共有していただくことによって、我が国の文化の発展向上に寄与できるよう努めたいと念じております。

 

2. 花王科学賞の目的
我が国における「表面の科学」の〈化学・物理学分野〉と〈医学・生物学分野〉の基礎・基盤研究の振興と若い研究者の育成に貢献することを目的とします。

 

3. 対象となる研究分野:表面の科学とは
2024年度は「表面の科学」の〈化学・物理学分野〉と〈医学・生物学分野〉の両分野を対象に募集を行ないます。なお、両分野は次のように広義に捉え、自由度をもって解釈していただき、ユニークなサイエンスを求めています。
化学・物理学分野:
固体表面、固液界面、触媒、超微粒子、コロイド、分子集合体、ナノマテリアルなどにおける新規な作成法、計測法、新規物性発現、機能創出、デバイス展開など界面と表面の科学に関する研究
医学・生物学分野:
生物個体が外界や自らのもつ内腔(腸管、気管など) に接する部位や、脈管系(血管、リンパ管など)を形成する表皮、上皮、内皮の各細胞およびその付属器官や関連する生理機能を対象とする、個体、臓器、細胞または分子レベルの医学・生物学

 

4. 応募資格
国内の国公私立の大学、または研究所等において本人の主体的な研究によって独自の成果を挙げた2025年4月1日現在45歳以下の日本在住の研究者。(海外における研究成果を含めてもよい)女性研究者と外国籍研究者の推薦を歓迎します。

 

5.花王科学賞の内容
2024年度の花王科学賞は、各分野それぞれ1件とし、賞状と副賞300万円、記念品を贈呈します。

 

6. 推薦方法、選考方法 および 結果の通知
① 下記a.またはb.のいずれかの推薦による応募とする。
a.候補者が現在所属する機関の責任者(学部長、研究科長等)の推薦。
b.指定した学会からの推薦。(推薦方法は別表の学会Webサイトを参照)
② 当財団のWebサイトよりマイページを取得後、申込書および推薦書をダウンロードし書類を作成してください。申込書、推薦書、代表的論文3報をアップロードしweb申請してください。 ※申請された個人情報については、花王芸術・科学財団に関連する活動のために利用いたします。当財団では、個人情報を参加者のご同意なく上記の利用目的以外で使用することや、第三者へ提供することはございません。 ただし、法令の定めに基づき個人情報を開示又は提供する場合はこの限りではありません。
③ 募集期間は、2024年7月1日(月)~10月31日(木)とします。
 ※学会推薦締切:2024年9月30日(月)必着
④ 花王科学賞の選考は、当財団の選考委員からなる選考委員会で行います。 選考は財団の内規に基づき、利益相反に留意して実施しております。
《 化学・物理学分野 》
委員長
川合 眞紀 自然科学研究機構 機構長
委 員
相田 卓三 理化学研究所 創発物性科学研究センター(CEMS) 創発ソフトマター機能研究グループ グループディレクター、 東京大学 東京カレッジ 卓越教授
青野 正和 物質・材料研究機構 名誉フェロー
川上 浩良 東京都立大学都市環境学部 環境応用化学科 教授
君塚 信夫 九州大学大学院工学研究院応用化学部門 主幹教授
《 医学・生物学分野 》
委員長
吉森 保 大阪大学栄誉教授、大阪大学大学院医学系研究科 特任教授
委 員
天谷 雅行 慶應義塾大学 常任理事、医学部皮膚科 教授、 理化学研究所チームリーダー
岡部 繁男 東京大学 副学長、神経細胞生物学分野 教授、 理化学研究所部門長
仁科 博史 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 所長、 発生再生生物学分野 教授
柳田 素子 京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学 教授、臨床医学系長
⑤ 花王科学賞の決定は、当財団の理事会において行います。
⑥ 選考結果は、2025年2月末までに推薦者宛に通知致します。

 

7. 副賞の使途
副賞の使途については条件をつけません。

 

8. 花王科学賞贈呈式ならびに受賞記念講演
花王科学賞受賞記念講演会は、2025年5~6月に当財団主催で開催します。講演時間は1人45分を予定しています。当日は前年度の花王科学奨励賞受賞者の成果報告会も併せて行いますので、そちらにもご出席下さい。次年度以降も記念講演会、成果報告会のご案内を差し上げます。ご出席を歓迎いたします。

 

9. 照会・申込み先
この件に関するお問い合わせは、下記の財団事務局までメールでお願いいたします。
〒131-8501 東京都墨田区文花2-1-3
公益財団法人 花王芸術・科学財団 事務局分室
長谷 正
e-mail : zaidan@kao-foundation.or.jp
URL : https://www.kao-foundation.or.jp/

 

詳細は財団HPをご覧ください。
https://www.kao-foundation.or.jp/science/award/

募集要項

対象となる研究分野