花王科学奨励賞(研究助成) (公財)花王芸術・科学財団

 

2025年度 花王科学奨励賞 応募要項
公益財団法人 花王芸術・科学財団

 

1. 花王芸術・科学財団の事業
当財団は「花王芸術文化財団」として花王100周年を記念して平成2年(1990年)に設立され、発足以来、美術・音楽分野の芸術活動に対する幅広い助成・後援の事業を進めて参りました。平成9年4月、名称を「財団法人 花王芸術・科学財団」に変更し、新しい目的を掲げ大幅に事業を拡大致しました。従来の芸術文化活動の助成・支援を発展的に継続すると共に、新たに科学技術分野の研究助成・支援や現在の芸術文化、科学技術の枠組にとらわれない、文・理を融合した総合的研究の支援を行います。さらに平成11年度からは顕彰事業を加え、花王研究奨励賞の贈呈を行っております。設立20周年を迎えた平成22年10月、公益認定を受け、名称を「公益財団法人 花王芸術・科学財団」に変更し新たなスタートをいたしました。更に、平成28年度よりは、科学分野の研究助成および顕彰事業を一層発展・強化することを目指し、名称を「花王科学奨励賞」(研究助成)、「花王科学賞」(顕彰事業)と変更致しました。当財団はこれらの事業を着実に実行し、その成果を広く共有していただくことによって、我が国の文化の発展向上に寄与できるよう努めたいと念じております。

 

2. 研究助成の主旨
「表面の科学」の〈化学・物理学分野〉と〈医学・生物学分野〉の若い研究者の、未来を拓く独創的、先導的な研究に対し助成したいと考えております。

 

3. 助成対象となる研究分野:表面の科学とは
2025年度は「表面の科学」の〈化学・物理学分野〉と〈医学・生物学分野〉の両分野を対象に募集を行ないます。なお、両分野は次のように広義に捉え、自由度をもって解釈していただき、ユニークなサイエンスを求めています。
化学・物理学分野:
固体表面、固液界面、触媒、超微粒子、コロイド、分子集合体、ナノマテリアルなどにおける新規な作成法、計測法、新規物性発現、機能創出、デバイス展開など界面と表面の科学に関する研究
医学・生物学分野:
生物個体が外界や自らのもつ内腔(腸管、気管など) に接する部位や、脈管系(血管、リンパ管など)を形成する表皮、上皮、内皮の各細胞およびその付属器官や関連する生理機能を対象とする、個体、臓器、細胞または分子レベルの医学・生物学

 

4. 応募資格
国内の国公私立の大学、または研究所等に所属する2025年4月1日現在35歳以下の研究者。(例外として、36歳以上となる博士の学位を取得後4年以内の者を含む。)研究グループの一員である場合は主体的に研究している研究者に限ります。女性研究者と外国籍研究者の応募を歓迎します。

 

5. 助成金額
総額2000万円(1件 200万円) (「表面の科学」の〈化学・物理学分野〉5件、〈医学・生物学分野〉5件を原則 とします)

 

6. 応募方法、選考方法および選考結果の通知
① 下記a.またはb.のいずれかの応募方法とする。
a.候補者が現在所属する機関からの応募。(所属機関の責任者(学部長、研究科 長等)の承認が必要。)なお、1研究施設(標準的には学部または研究所を 1つの単位とします)からの応募は1件でお願い致します。
b.指定した学会からの推薦。(推薦方法は別表の学会Webサイトを参照)
②当財団のWebサイトよりマイページを取得後、申込書および申請書をダウンロードし書類を作成してください。申込書、申請書、代表的論文1~2報をアップロードしWeb申請してください。 ※申請された個人情報については、花王芸術・科学財団に関連する活動のために利用いたします。
当財団では、個人情報を参加者のご同意なく上記の利用目的以外で使用することや、
第三者へ提供することはございません。
ただし、法令の定めに基づき個人情報を開示又は提供する場合はこの限りではありません。
③ 募集期間は、2024年7月1日(月)~10月31日(木)とします。
④ 花王科学奨励賞の選考は、当財団の選考委員で構成される選考委員会で行います。 選考は財団の内規に基づき、利益相反に留意して実施しております。
《 化学・物理学分野 》
委員長
川合 眞紀 自然科学研究機構 機構長
委 員
相田 卓三 理化学研究所 創発物性科学研究センター(CEMS) 創発ソフトマター機能研究グループ グループディレクター、 東京大学 東京カレッジ 卓越教授
青野 正和 物質・材料研究機構 名誉フェロー
川上 浩良 東京都立大学都市環境学部 環境応用化学科 教授
君塚 信夫 九州大学大学院工学研究院応用化学部門 主幹教授
《 医学・生物学分野 》
委員長
吉森 保 大阪大学栄誉教授、大阪大学大学院医学系研究科 特任教授
委 員
天谷 雅行 慶應義塾大学 常任理事、医学部皮膚科 教授、 理化学研究所チームリーダー
岡部 繁男 東京大学 副学長、神経細胞生物学分野 教授、 理化学研究所部門長
仁科 博史 東京医科歯科大学 難治疾患研究所 所長、 発生再生生物学分野 教授
柳田 素子 京都大学大学院医学研究科 腎臓内科学 教授、臨床医学系長
⑤ 花王科学奨励賞の決定は、当財団の理事会において行います。
⑥ 選考結果は、2025年2月末までに申請者に通知致します。
⑦ 研究助成金は、2025年4月末までに花王科学奨励賞受賞者に交付します。

 

7. 研究助成金の使途
その研究に役立つものであれば特にその使途について限定は致しませんが、申請書記載の通り使用することを原則とします。

 

8. 研究成果の報告
• 奨励賞の授与式と前年度の受賞者の研究成果発表・交流会を、2025年5~6月に開催いたします。必ずご出席頂き、前年度の研究成果発表もご聴講ください。
• 研究の成果および会計報告は、助成年度の終了時令和7年4月末日までに当財団に文書で提出して頂きます。報告書の用紙は受賞決定後にお送りします。
• 研究成果については、財団主催の研究成果発表・交流会(令和7年5~6月に開催予定)において必ずご本人による口頭発表を行っていただきます。会場での参加を必須としリモートや録画での発表は認められません。発表を行わない場合は助成金を返還していただく場合があります。
• 助成金による研究成果を学術誌に発表する場合には“公益財団法人 花王芸術・科学財団(英文の場合はThe Kao Foundation for Arts and Sciences)の助成による”旨を書き添えて下さい。

 

9. 照会・申込み先
この件に関するお問い合わせは、下記の財団事務局までメールでお願いいたします。
〒131-8501 東京都墨田区文花2-1-3
公益財団法人 花王芸術・科学財団 事務局分室
長谷 正
e-mail : zaidan@kao-foundation.or.jp
URL : https://www.kao-foundation.or.jp/

 

詳細は財団HPをご覧ください。
https://www.kao-foundation.or.jp/science/assist/

募集要項

対象となる研究分野